株価指数先物【寄り前コメント】需給イベント通過後を想定した動きも意識されやすい

市況
2020年7月9日 8時01分

大阪9月限ナイトセッション

日経225 22490 +120 (+0.53%)

TOPIX 1555.0 +3.0 (+0.19%)

CME先物 22495 +125

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

8日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックなど主要株価指数が上昇。新型コロナウイルス感染が再拡大していることへの懸念に加え、中国企業が運営するショート動画アプリ「TikTok」について、米国内での使用禁止を米政権が検討しているなど米中の新たな緊張が重荷となり、弱含む場面もみられた。しかし、米エヌビディアの時価総額が初めてインテルを上回るなど、ハイテク株の一角が強い動きをみせており、指数を押し上げる形となっている。

シカゴ先物清算値は大阪比125円高の2万2495円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2450円と日中比80円高で始まり、米国市場が弱含む場面では一時2万2320円まで下げている。ただし、引けにかけての米ハイテク株主導の切り返しを受けて2万2500円まで上昇しており、高値圏の2万2490円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行の展開となりそうだ。テクニカル面では5日移動平均線と25日移動平均線を上回っているため、支持線としての意識が高まりやすいだろう。昨日はETF(上場投資信託)の分配金支払いに伴う先物への売り需要が引けにかけて出て安値引けとなったが、ほぼこれに絡んだ売りと、それに向かったショート筋のカバーとみられる売買が占めていた。

明日10日についてもETFの分配金支払いに伴う先物への売り需要が発生することから、買い先行で始まった後は、こう着感が強まりやすいだろう。しかし、決算期特有の需給であるため、需給悪化要因ではなく、通過後を想定した動きも意識されやすい。昨日の売り需要の影響についても25日線近辺で下げ渋りをみせていたこともあり、弱含む場面では需給通過を意識した押し目拾いも出やすい。米ハイテク株の上昇を背景に指数寄与度の大きい値がさハイテク株が底堅い値動きをみせてくるようだと、ショート筋にとっても積極的には売り込めないだろう。

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