8日の米国市場ダイジェスト:NYダウ177ドル高、ハイテク株が支える

市況
2020年7月9日 8時36分

■NY株式:NYダウ177ドル高、ハイテク株が支える

米国株式相場は反発。ダウ平均は177.10ドル高の26067.28ドル、ナスダックは148.61ポイント高の10492.50ポイントで取引を終了した。ハイテク株が押し上げた形で上昇で寄り付いた。ウイルス感染の再拡大が経済委回復を遅らせるとの懸念や米国政府がTikTokを含む中国製アプリの禁止を検討していることに加え、ポンぺオ国務長官の「世界は領土問題での中国のどう喝を容認できない」との発言を受けて米中対立深刻化への懸念が強まり下落に転じる局面もあった。しかし、ハイテク株の上昇が終始下値を支え引けにかけては大きく上昇した。セクター別では、耐久消費財・アパレルが大きく買われた一方で、素材、食・生活必需品小売が売られた。

小売りのコールズ(KSS)はバンクオブアメリカの投資判断、目標株価引き上げが好感され上昇。短文投稿サービスのツィッター(TWTR)は会員制サービスを開始するとの噂を受けて上昇した。製薬のバイオジェン(BIIB)はアルツハイマー治療薬認可を食品医薬品局(FDA)に申請したことが好感され上昇した。一方で、アパレルのリーバイストラウス(LEVI)は第2四半期の売上が前年比で62%落ち込んだことが明らかとなり、同時に雇用削減計画を発表して急落した。

創業200年あまりの紳士服の老舗ブルックスブラザーズはウイルスパンデミック危機が大打撃となり8日、破産法の適用を申請、経営破綻した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ポンド強含み、英国政府が追加財政策の詳細発表

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円60銭へ上昇後、107円20銭まで下落して107円25銭で引けた。欧州通貨高に対しドル売りが優勢となったほか、質への逃避のドル買いも後退した。

ユーロ・ドルは1.1278ドルから1.1352ドルまで上昇し1.1330ドルで引けた。ユーロ・円は121円32銭から、121円88銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2529ドルから1.2623ドルまで上昇した。英国政府が景気回復を支援する追加財政支援策の詳細を発表するとポンド買いに拍車がかかった。ドル・スイスは0.9422フランから0.9370フランまで下落した。

■NY原油:底堅い動きで40.90ドル、一時41ドル台まで買われる

NY原油先物8月限は底堅い動きとなった(NYMEX原油8月限終値:40.90 ↑0.28)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.28ドルの1バレル=40.90ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.30ドル-41.08ドル。8日のアジア市場で40.30ドルまで売られたが、前日に続いて押し目買いが入っており、40ドル台後半まで反発。ニューヨーク市場で41.08ドルまで一段高となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 23.10ドル +0.09ドル(+0.39%)

モルガン・スタンレー(MS) 48.91ドル +1.42ドル(+2.99%)

ゴールドマン・サックス(GS)202.25ドル +2.89ドル(+1.45%)

インテル(INTC) 58.61ドル +0.30ドル(+0.51%)

アップル(AAPL) 381.37ドル +8.68ドル(+2.33%)

アルファベット(GOOG) 1496.00ドル +10.82ドル(+0.73%)

フェイスブック(FB) 243.58ドル +2.72ドル(+1.13%)

キャタピラー(CAT) 128.13ドル +0.93ドル(+0.73%)

アルコア(AA) 11.09ドル -0.14ドル(-1.25%)

ウォルマート(WMT) 124.44ドル -2.51ドル(-1.98%)

《ST》

提供:フィスコ

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