株価指数先物【昼のコメント】レンジ上放れから2万3000円意識も、TOPIX先物へのシフトを意識

市況
2020年7月15日 12時11分

日経225先物は11時30分時点、前日比320円高の2万2890円(+1.41%)前後で推移している。米国市場が上昇したほか、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンの初期段階の安全性試験で、患者全員が抗体を獲得したと伝わったことが材料視された。グローベックスのNYダウ先物が300ドル高程度で推移していたこともあり、寄り付きは2万2790円とシカゴ先物清算値(2万2700円)を上回ってスタート。その後も強含みの展開となり、前場半ばには一時2万2930円まで上げ幅を広げている。ただし、買い先行で始まった上海指数が下げに転じたこともあり、その後は2万2800円後半レベルでのこう着が続いている。

前引けの TOPIXは1.30%の上昇であり、日銀のETF買い入れはないだろう。日経225先物はこれまでの保ち合いレンジの上限レベルであった2万2700円どころを明確に上放れたことで、朝方はショートカバーを交えての上昇となった。次のターゲットはこれまでのレンジ上限だった2万2700円を支持線に、2万3000円が意識されてこよう。

ただし、ファナック <6954> 、ソフトバンクグループ <9984> 、リクルートホールディングス <6098> など指数インパクトの大きい値がさ株が指数の押し上げ役となっているが、セクターでは鉄鋼、鉱業、機械、不動産、非鉄金属などの上昇が目立っており、相対的にバリュー株への物色が目立っている。ハイテクではアドバンテスト <6857> が下げに転じるなどまちまちの動きであり、2万3000円回復には今晩の米国市場の一段の上昇が必要だろう。ナスダック指数を対象としている米国上場ETFからの資金流出もみられており、NT倍率の修正を想定したTOPIX先物へのシフトが引き続き意識されよう。

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