17日の米国市場ダイジェスト:米国株はまちまち、消費鈍化懸念が重しに

市況
2020年7月20日 8時10分

■NY株式:米国株はまちまち、消費鈍化懸念が重しに

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は62.76ドル安の26671.95ドル、ナスダックは29.36ポイント高の10503.19ポイントで取引を終了した。6月住宅着工件数の増加を好感し小幅上昇して寄り付いたが、7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に6月から低下すると個人消費の鈍化懸念が広がり下落に転じた。一方で、ハイテク株は底堅く推移するまちまちな展開となった。セクター別では、公益事業やヘルスケア機器・サービスが上昇した一方、銀行、エネルギーが下落した。

動画配信のネットフリックス(NFLX)は第2四半期決算が予想を下回ったほか第3四半期の悲観的な見通しが嫌気され下落。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)、ノルウェージアンクルーズ(NCLH)はアメリカ疾病管理予防センター(CDC)が運航再開日時を9月末に延期したことが嫌気され軒並み下落した。一方、投資会社のブラックロック(BLK)は予想を上回った決算が好感され上昇。電気自動車(EV)のテスラ(TSLA)はクレディスイスが目標株価を2倍に引上げたことが好感され上昇した。

ムニューシン財務長官は下院での証言で、次回の財政策には中小企業向けの融資プログラムである「給与保護プログラム(PPP)」の延長を含み、小規模な企業に的を絞った支援内容にすべきと主張した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル弱含み、米7月ミシガン大消費者信頼感指数は予想外の低下

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円28銭まで上昇後、106円94銭まで下落して106円99銭で引けた。米国の6月住宅着工件数が前月から増加し、一時ドル買いが優勢となった。しかしながら、その後発表された7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は予想外に6月から低下したため、消費鈍化が景気回復を抑制するとの懸念が広がりドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1416ドルから1.1444ドルまで上昇して1.1435ドルで引けた。ユーロ・円は122円58銭まで上昇後、122円25銭まで下落。ポンド・ドルは1.2512ドルまで下落後、1.2574ドルまで反発した。ベイリー英中銀総裁が講演で、長期にわたり低金利を維持する可能性を示唆したほか、V字型回復に懐疑的見方を示したため追加緩和観測を織り込むポンド売りが加速。その後、米国の指標を受けたドル売りに反発した。ドル・スイスは0.9416フランまで上昇後、0.9380フランまで下落した。

■NY原油:小幅続落、景況感悪化を嫌気した売りが入る

17日のNY原油先物9月限は小幅続落(NYMEX原油9月限終値:40.75 ↓0.18)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.18ドルの1バレル=40.75ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.18ドル-41.05ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて41.05ドルまで買われたが、この日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想に反して悪化したことから、40.18ドルまで反落。その後、40.95ドルまで戻す場面があったが、40ドル台後半でもみ合う状態が続いた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 23.22ドル -0.71ドル(-2.97%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.41ドル -0.23ドル(-0.44%)

ゴールドマン・サックス(GS)211.41ドル -3.26ドル(-1.52%)

インテル(INTC) 60.00ドル +0.86ドル(+1.45%)

アップル(AAPL) 385.31ドル -0.78ドル(-0.20%)

アルファベット(GOOG) 1515.55ドル -2.45ドル(-0.16%)

フェイスブック(FB) 242.03ドル +1.10ドル(+0.46%)

キャタピラー(CAT) 136.90ドル -0.63ドル(-0.46%)

アルコア(AA) 13.06ドル -0.43ドル(-3.19%)

ウォルマート(WMT) 131.74ドル -0.46ドル(-0.35%)

《ST》

提供:フィスコ

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