明日の株式相場戦略＝５Ｇ関連への物色継続、日電産を機に決算シーズンへ
この日の東京株式市場は、日経平均株価が前週末に比べ２１円高と小反発した。日銀によるＥＴＦ買い観測から、後場にプラス圏に持ち直したが、相場の地合いは軟調で、特に売買代金は１兆６０００億円台とほぼ１カ月ぶりの低水準だった。
「週後半からの４連休を控え、積極的な売買は手控えられており様子見姿勢が強まった」（アナリスト）ようだ。明日も、薄商いのなか個別株物色を強める展開が予想される。５Ｇ絡みの材料が出たＮＥＣ<6701>や富士通<6702>は引き続き注目されそうだ。同様に５Ｇ関連ではアンリツ<6754>やＪＴＯＷＥＲ<4485>のような銘柄を物色する動きが予想される。
また明日の引け後発表の日本電産<6594>を皮切りに日本企業は４～６月期の決算シーズンに突入する。明日はディスコ<6146>や富士通ゼネラル<6755>、それに中小型銘柄ではマクアケ<4479>による決算発表も関心を集めそうだ。２２日にはサイバーエージェント<4751>、日本航空電子工業<6807>、オービック<4684>、ネットワンシステムズ<7518>などが決算を予定しており、事前に株価がどう動くかも要注目だ。
また、米国では今晩にＩＢＭ、明晩はテキサス・インスツルメンツ、コカ・コーラなどの決算が予定されている。当面は、日米企業の決算発表が相場を左右する展開となりそうだ。
（岡里英幸）
