株価指数先物【寄り前コメント】決算が本格化する中、リバランスの流れには備えておきたい

市況
2020年7月28日 8時26分

大阪9月限ナイトセッション

日経225 22680 -10 (-0.04%)

TOPIX 1572.5 -6.0 (-0.38%)

CME先物 22665 -25

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

27日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。米バイオ会社モデルナが3万人を対象とした被験者にワクチン候補を投与したことや新型コロナウイルスワクチン開発で米厚生省の生物医学先端研究開発局から2度目の開発資金を確保したと伝わり、ワクチン開発への期待が高まった。また、足元で調整がみられていたハイテク株だったが、決算を前に成長期待から押し目買いがみられた。

シカゴ先物清算値は大阪比25円安の2万2665円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比60円安の2万2630円で始まり、グローベックスのNYダウ先物が100ドル高程度で推移していたこともあって開始直後には2万2720円まで上昇する場面もみられた。しかし、その後は2万2700円を下回っての狭いレンジ取引が続き、2万2680円で終えている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好からこう着感の強い相場展開になりそうである。もっとも、昨日は400円程度の調整を予想していた中での底堅い値動きだったこともあり、利食いも出やすいところだろう。とはいえ、結果的には25日移動平均線が支持線として機能しており、本日についても底堅さが意識されやすい。また、金先物価格が最高値を更新するなど、商品相場が上昇しており、CTAに絡んだ株式先物への資金流入も意識されやすいだろう。

NT倍率は先物中心限月で14.37と25日移動平均線(14.35辺り)に接近してきている。米ハイテク株の切り返しを受けNT倍率は上昇が見込まれるが、5日移動平均線が14.41辺りまで低下してきており、この水準ではNTショートを意識しておきたい。テスラが8%を超える上昇をみせているほか、ナスダックは25日移動平均線レベルからの反発をみせており、弱気になる必要はなさそうだが、決算が本格化する中、リバランスの流れには備えておきたいところだ。

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