今日の為替市場ポイント:米国金利の先高観後退でドル買い抑制も

通貨
2020年7月30日 8時38分

29日のドル・円は、東京市場では105円24銭から104円81銭まで下落。欧米市場でドルは105円20銭から104円77銭まで反落し、104円93銭で取引終了。

本日30日のドル・円は、105円を挟んだ水準で推移か。米国金利の先高観はやや後退しており、リスク選好的なドル買いがただちに広がる可能性は低いとみられる。

28-29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.00-0.25%に据え置くことが全会一致で決定された。声明では、「新型コロナウイルス感染拡大の影響からの景気回復に向けあらゆる手段を尽くす」、「必要な限り政策金利を0%近辺にとどめる」との見解が表明された。金融政策の現状維持は予想通りだが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会見で「経済の先行きは並外れて不透明」、「データによると回復ペースは鈍化している」との見方を伝えており、金融政策の見通しは明瞭ではないようだ。

30日発表の4-6月期米国内総生産(GDP)は前例のない大幅な落ち込みとなる公算だが、7-9月における大幅な景気回復への期待はやや低下しており、GDP統計発表後にドル売りが強まる可能性は残されている。

《CS》

提供:フィスコ

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