米Q2GDPは過去最大の落ちこみ、失業保険申請件数は増加でドル下落

市況
2020年7月30日 22時00分

米商務省が発表した4-6月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率‐32.9%となり過去最大の落ちこみを記録した。1-3月期-5.0%に続き2四半期連続のマイナス成長で景気後退を証明。ただ、予想-34.5%ほど落ち込まなかった。4-6月期個人消費速報値は前期比年率-34.6%とやはり過去最大のマイナス。10-12月期-6.9%に続き2四半期連続の減少で予想-34.5%も上回った。デフレーターは前期比‐1.8%と1-3月期の+1.4%から2016年1-3月期以来のマイナスに転じ、過去最大の落ちこみとなった。新型コロナウイルスパンデミックの影響を受けた経済封鎖が大きく響いた。

労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比1.2万件増の143.4万件と、2週連続で増加。予想144.5万件は下回った。失業保険継続受給者数は1701.8万人と前回1615.1万人から予想以上に増加した。フロリダ、アリゾナ州などウイルス再燃で経済活動の再開を停止または、段階を数段階戻さざるを得ず、小企業による雇用削減が再燃したことが影響している。

結果を受けてドルは軟化。しかし、GDPの落ちこみは想定内との見方からドル売りも限定的。ドル・円は105円28銭から105円05銭まで下落。ユーロ・ドルは1.1742ドルから1.1774ドルまで上昇した。

【経済指標】

・米・4-6月期GDP速報値:前期比年率‐32.9%(予想:-34.5%、1-3月期:-5.0%)

・米・4-6月期個人消費速報値:前期比年率-34.6%(予想:-34.5%、10-12月期:-6.9%←‐6.8%)

・米・先週分新規失業保険申請件数:143.4万件(予想:144.5万件、前回:142.2万件←141.6万件)

・米・失業保険継続受給者数:1701.8万人(予想:1620万人、前回:1615.1万人←1619.7万人)

《KY》

提供:フィスコ

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