今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い拡大の可能性低い

通貨
2020年8月3日 8時41分

7月31日のドル・円は、東京市場では104円82銭から104円19銭まで下落。欧米市場でドルは104円40銭から106円05銭まで反発し、105円86銭で取引終了。

本日8月3日のドル・円は、主に105円台後半で推移か。米国経済の持続的な回復への期待は高まっていないことから、リスク選好的なドル買いがさらに広がる可能性は低いとみられる。

米国の失業者に対する週600ドルの特別給付措置が7月末で失効したが、追加対策法案を巡る与野党の協議は進展していないようだ。報道によると、米民主党のシューマー上院院内総務とペロシ下院議長は8月1日、ムニューシン米財務長官とメドウズ大統領首席補佐官との会合を開いたが、シューマー院内総務によると「多くの問題が山積み(未解決)になっている」もようだ。ムニューシン財務長官は、「短期的な措置を目指すのか、包括的な措置を目指すのかで協議が行き詰まった」と述べた。

報道によると、3日に改めて会合を開くようだが、未解決の問題がすみやかに処理される保証はないとみられている。7月下旬の時点で与党共和党内でも追加経済対策の規模の大きさを問題視する意見が出ていたことから、市場関係者の間では失業保険の給付措置が7月末で失効する可能性は高いとの見方が多かったようだ。3日に行われる予定の与野党の会合でも進展がなかった場合、安全逃避的な取引が拡大し、米国債やドルが強含みとなる一方、米株式市場は圧迫される可能性がある。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.