本日注目すべき【好決算】銘柄 クレオス、イビデン、ケーズHD (3日大引け後 発表分)

注目
2020年8月4日 7時01分

3日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

クレオス <8101>   ★非開示だった今期経常は65%増益、5円増配へ

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.1倍の8.7億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染防止用の医療・衛生消耗品の取引を開始したほか、化学品の米国販売、巣ごもり需要を背景にプラモデル用塗料・工具がそれぞれ増加。繊維原料や生地の苦戦を補い、増収を確保した。販管費が減少したことも利益拡大の要因となった。

併せて、非開示だった通期の同利益は前期比64.9%増の20億円に拡大する見通しを示した。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は50円(前期は45円)実施する方針とした。

同時に、クオカードを贈呈する株主優待制度を新設することも明らかにしている。

マルハニチロ <1333>   ★上期経常を31%上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の65億円→85億円に30.8%上方修正。減益率が43.5%減→26.1%減に縮小する見通しとなった。漁業・養殖事業は想定以上の厳しい事業環境が続くものの、商事事業と海外事業は計画を上回る見通し。

イビデン <4062>   ★上期経常を一転18%増益に上方修正

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比42.1%増の73.5億円に拡大して着地。電子事業で前期からのパソコン買い換え需要が持続したうえ、データセンター用サーバー向けICパッケージ基板の需要が伸びたことが寄与。パッケージ事業における高付加価値製品の販売強化に加え、不採算製品の生産縮小を進めたことも大幅増益に貢献した。

業績好調に伴い、上期(4-9月)の同利益を従来予想の60億円→100億円に66.7%上方修正。従来の29.2%減益予想から一転して18.0%増益見通しとなった。

Jエレベータ <6544>   ★4-6月期(1Q)経常は67%増益で着地

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比67.5%増の8.4億円に拡大して着地。リニューアル業務は緊急事態宣言に伴う工事日程や完工引き渡し時期の後ずれで減収となったものの、主力の保守・保全業務は営業強化などで保守契約台数が堅調に推移し、増収増益を達成した。

ケーズHD <8282>   ★4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の169億円に急拡大して着地。緊急事態宣言下における昼間人口の郊外シフトがプラスに働いたほか、テレワークの普及でパソコンや周辺機器、巣ごもり需要の高まりで4K8K大型テレビや生活家電などに特需も発生した。また、5月末から気温が上昇し、エアコンをはじめとする季節商品も好調だった。利益面では特別定額給付金が高付加価値商品の販売を後押しした。

丸和運機関 <9090>   ★4-6月期(1Q)経常は36%増益で着地

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比35.7%増の23.1億円に拡大して着地。最終消費者への“ラストワンマイル”に特化したネット通販の当日お届けサービスの受注が拡大したうえ、新たな3PL業務の受託なども寄与し、EC・常温物流部門の売上高が拡大した。適正な車両手配や人員配置、日次決算マネジメントを強化したことも大幅増益につながった。

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