旭化成が後場急伸、第1四半期27%営業減益も市場予想上回る
旭化成<3407>が後場急伸している。午後0時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高4551億5900万円(前年同期比9.3%減)、営業利益301億300万円(同27.2%減)、最終利益135億8800万円(同44.3%減)と大幅減益となったものの、営業利益が市場予想を上回ったことが好感されている。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済減速の影響を受けてマテリアル領域は落ち込んだものの、不動産部門における分譲事業が堅調に推移した住宅領域や、人工呼吸器、ウイルス除去フィルターなどの販売数量が伸長したヘルスケア領域は増益を達成した。
なお、9月中間期業績予想は、売上高9790億円(前年同期比8.4%減)、営業利益660億円(同35.1%減)、最終利益330億円(同57.6%減)を見込む。また、21年3月期通期業績予想は、営業利益のみレンジ予想で発表しており、1200億~1300億円(前期比32.3~26.7%減)を予想している。新型コロナウイルス感染症の拡大でマテリアル事業、住宅事業で減益を見込む一方、ヘルスケア事業では買収した事業の寄与を含め増益を見込む。