株価指数先物【引け後コメント】JPモルガンとドイツがNTショートのポジション積み上げ

市況
2020年8月4日 17時56分

大証9月限

日経225先物 22590 +500 (+2.26%)

TOPIX先物 1556.0 +38.5 (+2.53%)

日経225先物は、前日比500円高(+2.26%)の2万2590円で取引を終了。ハイテク主導によるナスダックの最高値更新や為替の円安基調が材料視され、寄り付きは2万2360円とシカゴ先物清算値(2万2385円)にサヤ寄せして始まると、早い段階で2万2500円を回復。前場半ば辺りからは2万2500円を挟んでの狭いレンジ取引が続いていたが、後場半ば辺りから大引けにかけて再び強含み、本日の高値2万2590円で取引を終えた。

日経225先物、TOPIX先物ともに直近の出来高は減少傾向にあり、短期筋の売り買い交錯しての上昇というよりは、現物主導で一方向に大きな資金がシフトしているようにみられる。新型コロナウイルスの感染拡大で売られていたセクターへの買い戻しが強まっており、グロース株からバリュー株へのリバランスの流れが強まったようである。日経225先物は先週までの6営業日続落という下落相場において、7月末の10万枚を超える出来高がピークとなり、ボトムを形成した格好である。

米国市場ではナスダックが上昇基調にあるが、1万1000ポイントでピーク形成となるようだと、よりリバランスの流れが強まる展開は意識しておきたい。リバランスが継続するかは見極めが必要であろうが、NT倍率は先物中心限月で6営業日ぶりに低下してきている。日経225先物は25日移動平均線を突破してきており、上へのトレンドが強まる可能性はありそうだが、リバランスを意識してTOPIX型の比率を高めておきたいところだろう。

なお、手口面では、日経225先物はANBアムロが2860枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1560枚、JPモルガンが1070枚、ドイツが1040枚程度の買い越しだった。クレディスイスはCTA経由のショートカバーといったところ。TOPIX先物はゴールドマンが3230枚、BNPパリバが1540枚、ソジェンが1000枚程度の売り越し。一方でJPモルガンが1660枚、ドイツが1520枚程度の買い越しだった。JPモルガンとドイツはNTショートのポジションを積み上げた形である。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.