ファンケルが反発、中国向け越境EC好調で上期業績予想を上方修正
ファンケル<4921>が反発している。4日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を538億5000万円から545億円(前年同期比17.7%減)へ、営業利益を30億円から43億円(同51.7%減)へ、純利益を18億円から26億円(同55.7%減)へ上方修正したことが好感されている。
国内店舗の営業再開時期が想定より早まったことや、サプリメントの中国向け越境ECが好調なことが要因。また、広告宣伝費の効率的な使用が寄与したほか、店舗休業に伴う人件費が特別損失に振り替わったことも影響した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1270億円(前期比0.1%増)、営業利益145億円(同2.6%増)、純利益100億円(同0.1%増)の従来見通しを据え置いている。
同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、新型コロナウイルス感染症の影響による国内及びインバウンド需要の落ち込みにより、主力の化粧品関連事業および栄養補助食品関連事業が減収となり、売上高262億9800万円(前年同期比19.2%減)、営業利益24億4500万円(同44.1%減)、純利益14億7600万円(同43.4%減)だった。