日清食HDが上場来高値更新、カップめん及び袋めん好調で第1四半期営業利益は2.0倍
日清食品ホールディングス<2897>は3日続伸して1万円台に乗せ上場来高値を更新した。午後1時15分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1205億6100万円(前年同期比13.9%増)、営業利益174億5200万円(同2.0倍)、純利益120億9500万円(同2.1倍)と大幅増益となったことが好感されている。
平時の需要に加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた外出自粛による需要増でカップめん類、袋めん類が売り上げを伸ばし業績を牽引した。関西工場稼働に伴う減価償却費の増加や物流費の上昇などがあったものの、増収効果に加えて広告費、促進費などの投入時期を見直したことによる費用の減少などで吸収した。
なお、21年3月期通期業績予想は、売上高4860億円(前期比3.7%増)、営業利益435億円(同5.4%増)、純利益305億円(同4.0%増)の従来見通しを据え置いている。