注目銘柄ダイジェスト(前場):島津製、スクエニHD、メルカリなど

市況
2020年8月7日 11時58分

資生堂<4911>:5500円(-564円)

急落。前日に上半期決算を発表、営業損益は34億円の赤字となった。第1四半期65億円の黒字に対して4-6月期は99億円の赤字となる。市場予想は100億円程度下振れているもよう。新型コロナウイルス関連費用の一部は特別損失にも振り替えられている。化粧品販売の減少、中国事業の利益率悪化などが業績悪化の主因に。通期営業損益はゼロと公表、下半期の回復の鈍さもマイナス視へ。年間配当金は前期比20円減配の40円としている。

島津製<7701>:3185円(+403円)

急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は60.8億円で前年同期比36.3%の大幅増益となった。市場予想は50億円近く上回ったとみられる。計測機器の競合他社比で売上の落ち込みは小さく、シェアの上昇なども想定される状況のようだ。通期計画の220億円、前期比47.4%減は据え置いているが、進捗率28%は例年比で極めて高水準、大幅な業績上振れも意識される状況になっているようだ。

ラック<3857>:1085円(-118円)

大幅に続落。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業損益が3.16億円の赤字(前年同期実績は1.45億円の赤字)になったと発表している。セキュリティソリューションサービス(SSS)事業での体制強化等の投資のほか、在宅勤務等の負担に対する全社員への特別支援一時金の支給実施などが響き、赤字額が拡大した。通期予想は前期比21.7%増の21.50億円の黒字で据え置いている。

スクエニHD<9684>:6980円(+850円)

急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は245億円で前年同期比3.4倍と大幅増益。巣ごもり需要によってゲームセクター各社の決算はおおむね良好であるが、なかでも際立つ好業績と評価されているもよう。4月に発売された「ファイナルファンタジー7リメイク」の大ヒットが好業績の背景、同作のヒットがオリジナル版の販売本数拡大にもつながる。通期予想は非開示だが、コンセンサスの切り上がりにつながっている。

バンクオブイノベ<4393>:2400円(+96円)

大幅に6日続伸。スマートフォンゲーム「幻獣契約クリプトラクト」と「ミトラスフィア-MITRASPHERE-」の中国本土向け配信に関し、6日にゲーム版号を取得したと発表している。いずれも国内でヒットしたファンタジーRPGで、中国本土での配信開始時期は20年9月期中を予定している。中国向けの配信が開始されれば、ユーザー数の増加で将来的な利益拡大が見込めるとの観測から買いが入っているようだ。

SUMCO<3436>:1478円(-160円)

急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は232億円で前年同期比30.9%減益となった。4-6月期は115億円で会社計画を若干下回る着地に。また、7-9月期見通しは80億円で100億円程度の市場予想を下振れ、前四半期水準を大きく下回っている。減価償却費などのコスト増が想定比下振れの主因に。会社側では300ミリウエハの需要は好調とコメントしているが、目先の収益伸び悩みをネガティブに捉える動きが先行している。

メルカリ<4385>:5290円(+630円)

年初来高値。20年6月期の営業損益を193.08億円の赤字(前期実績121.49億円の赤字)と発表している。売上高は前期比47.6%増の762.75億円に伸びたものの、広告宣伝費や人件費の増加などが響き、赤字幅が拡大した。ただ、投資抑制やコスト削減で会社予想(250.00億-230.00億円の赤字)より良好な結果となった。通期予想は非開示だが、米国事業やメルペイ事業を積極的に推進していく方針。

《ST》

提供:フィスコ

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