DICが後場マイナスに転じる、20年12月期業績予想を下方修正
DIC<4631>が後場に入りマイナスに転じている。午後0時30分ごろ、20年12月期連結業績予想について、売上高を8100億円から7000億円(前期比8.9%減)へ、営業利益を450億円から350億円(同15.3%減)へ、純利益を235億円から150億円(同36.2%減)へ下方修正したことが嫌気されている。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済停滞の影響から、出版用インキ、化粧品用顔料、自動車向け材料など広範な分野で出荷数量が落ち込んでおり、特に出版用インキや化粧品用顔料などは生活様式の変化により、回復が遅れるとみられることが要因という。また業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各55円の年110円を予定していた配当予想を中間・期末各50円の年100円にするとあわせて発表しており、これも売り材料視されている。
なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高3437億4800万円(前年同期比10.7%減)、営業利益178億3500万円(同3.0%減)、純利益103億3400万円(同21.3%減)だった。