カルナバイオサイエンス---2Qは連結で減収も、創薬支援事業が大幅な増収増益
カルナバイオサイエンス<4572>は7日、2020年12月期第2四半期(20年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比76.4%減の5.79億円、営業損失が3.75億円(前年同期は14.51億円の利益)、経常損失が3.80億円(同14.46億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が3.97億円(同11.95億円の利益)となった。
創薬事業の売上高は前年同期比97.5%減の0.53億円、営業損失は6.13億円(前年同期は14.35億円の利益)となった。中国バイオノバ社と次世代BTK阻害剤AS-1763の中華圏におけるライセンス契約を締結したことにより、契約一時金を受領した。前年同四半期はギリアド・サイエンシズ社とライセンス契約を締結し、契約一時金21.28億円を受領しており、業績が大幅に変動する要因となった。また、前臨床試験や臨床試験開始に向けた積極的な投資により、研究開発費は5.61億円(同21.4%増)となった。
創薬支援事業の売上高は前年同期比58.3%増の5.26億円、営業利益は同1412.6%増の2.37億円となった。キナーゼタンパク質の販売、アッセイ開発、プロファイリング・スクリーニングサービス及びセルベースアッセイサービスの提供等により、増収増益となった。売上高の内訳は、国内が同16.6%増の1.24億円、北米地域が同130.6%増の3.33億円、欧州地域が同3.5%減の0.37億円、その他地域が同25.7%減の0.32億円となった。
2020年12月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比67.7%減の10.36億円、営業損失は17.79億円、経常損失は17.94億円、親会社株主に帰属する当期純損失は18.22億円とする期初計画を据え置いている。
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