イグニス---3Q増収、主力のマッチング事業が好調に推移

材料
2020年8月12日 9時15分

イグニス<3689>は7日、2020年9月期第3四半期(19年10月-20年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.0%増の42.24億円、営業損失が0.32億円(前年同期は7.23億円の損失)、経常損失が2.84億円(同8.07億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が5.98億円(同3.58億円の損失)となった。

マッチング事業の売上高は前年同期比43.4%増の30.30億円、セグメント利益は同82.9%増の9.06億円となった。恋愛・婚活マッチングサービス「with」において、他社類似サービスとの差別化を図るべく、心理学やAIを活用して最適な男女のマッチングを目指し、季節イベントや各種診断イベントの実施などの施策を講じた。2020年6月末時点におけるユーザー数は320万人を突破し、サービスは順調に成長している。

エンターテック事業の売上高は前年同期比336.3%増の2.41億円、セグメント損失は11.36億円(前年同期は9.45億円の損失)となった。パルスでは、VR技術による音楽ライブを生配信するシステムの企画・開発・運営をしている。現在、バーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」は、より理想的な顧客体験を実現するためにライブ特化型仮想空間SNS「INSPIX WORLD」への大型アップデートを行い、積極的に投資をしている。6組のパートナー参画が決定しているほか、バンダイナムコアーツ及びバンダイナムコライブクリエイティブの参画も決定した。芸能プロダクションの運営を行うVOYZ ENTERTAINMENTでは、三次元のボーイズグループ「VOYZ BOY」はメジャーデビューCD「ARRIVAL OF VOYZ BOY」をリリースした。二次元と三次元を行き来する5人組ボーイズグループ「学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)」は、1st LIVEを実施した。

ゲーム事業の売上高は前年同期比50.9%減の8.83億円、セグメント利益は同164.9%増の2.98億円となった。配信開始から6年目に突入した主力タイトル「ぼくとドラゴン」と、同社グループ初のブラウザゲーム「猫とドラゴン」が、既存ユーザーの満足度向上と収益の安定化を目指すため、ユーザーとのエンゲージメントを高めるサービス運用をしてきた。一方で、女性をターゲットにした新作スマホRPG「でみめん」は、ユーザー課金率及び新規ユーザー獲得数が伸び悩み、新キャラクターや各種イベントの実施など施策を講じてきたが、大幅な改善に至らず、2019年12月12日にサービス終了となった。また、事業の選択と集中の観点から新規開発を凍結するとともに、2020年3月2日付で、「ぼくとドラゴン」と「猫とドラゴン」の2タイトルに係る事業等のドリコム<3793>への譲渡が完了した。

2020年9月期通期については、売上高を前期比10.2%減の50.00億円とする5月11日に修正した業績予想を据え置いている。なお、営業利益、経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益については、不確定要素が多く含んでいることから、引き続き公表していない。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.