本日注目すべき【好決算】銘柄 AIins、チェンジ、大幸薬品 (12日大引け後 発表分)

注目
2020年8月13日 7時01分

12日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

AIins <4488> [東証M]  ★今期経常を80%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年3月期の経常利益を従来予想の5.7億円→10.3億円に80.4%上方修正。増益率が39.9%増→2.5倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。OCR(光学式文字読み取り)サービス「DX Suite Lite」の代理店によるOEM製品の新規開拓が想定以上に進み、売上高が計画を35.9%も上回ることが利益を押し上げる。

住友林 <1911>   ★今期経常を60%上方修正

◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の150億円→240億円に60.0%上方修正。米国の堅調な住宅市況を背景に、海外住宅・不動産事業で販売棟数が伸びることが寄与。住宅・建築事業で受注状況と工事進捗が想定より改善することも上振れに貢献する。

ケアネット <2150> [東証M]  ★上期経常は一転2倍増益で上振れ着地

◆20年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の4.5億円に急拡大し、従来の37.9%減益予想から一転して増益で着地。新型コロナウイルス感染症の影響による製薬会社の訪問営業活動自粛を背景に、医療情報サイト「ケアネット」を通じた医薬営業支援サービスの受注が増加したことが寄与。販管費の効率化を進めたことも上振れにつながった。

通期計画の6.1億円に対する進捗率は75.0%に達しており、業績上振れが期待される。

マツオカ <3611>   ★4-6月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の17.9億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染拡大による衣料品需要の急減がマイナス要因となったものの、政府から受注した布製マスクが寄与し、売上高は前年同期比20%増と大幅増収を達成。カジュアルウェアなど既存製品の生産が減少したが、布製マスクの生産で工場操業度を維持した。

通期計画の21億円に対する進捗率は85.5%に達しており、業績上振れが期待される。

チェンジ <3962>   ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆20年9月期の連結経常利益を従来予想の26.2億円→34億円に29.8%上方修正。増益率が2.7倍→3.6倍に拡大し、従来の9期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ふるさと納税サイト運営子会社によるコロナ対策プロジェクトの実行が奏功し、取り扱い寄付金額が想定より増える。主力のNEW-ITトランスフォーメーション事業でウィズコロナ時代をにらみ、投資余力のある法人企業や官公庁をターゲットにしたビジネス展開への転換を進めたことも上振れの要因となる。

エーアイ <4388> [東証M]  ★上期経常を一転54%増益に上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の経常利益を従来予想の4600万円→9700万円に2.1倍上方修正。従来の27.0%減益予想から一転して54.0%増益見通しとなった。巣ごもり需要で個人向け音声合成パッケージの販売が好調なうえ、テレワークやオンライン学習の普及、防災・放送分野の活用拡大を背景に法人向けの販売も伸びる。展示会の中止や出張の自粛、スタジオ収録の延期なども上振れの要因となる。

大幸薬品 <4574>   ★今期経常を51%上方修正

◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の35億円→53億円に51.4%上方修正。新型コロナウイルスの感染拡大による消費者の衛生管理意識の高まりを背景に、感染管理製品「クレベリン」の販売が大きく伸び、売上高が計画を33.3%も上回ることが利益を押し上げる。

エンバイオH <6092> [東証M]  ★4-6月期(1Q)経常は37%増益・通期計画を超過

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比37.2%増の3.8億円に拡大して着地。土壌汚染地を浄化して販売するブラウンフィールド活用事業で、グループ会社の土地再生投資が18年11月に取得した大型物件の売却が完了したことが収益を押し上げた。

通期計画の1.8億円をすでに大幅に上回っており、業績上振れが期待される。

ログリー <6579> [東証M]  ★今期経常を一転2.9倍増益・最高益に上方修正

◆21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期非連結比17倍の1億0100万円に急拡大して着地。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要を取り込み、ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」でインプレッション数(広告の表示回数)が急増した。また、新規連結子会社クロストレックスの業績も加わり、89.7%の大幅増収を達成した。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の5400万円→1億7000万円(予想レンジ中値)に3.1倍上方修正。従来の8.5%減益予想から一転して2.9倍増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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