株価指数先物【寄り前コメント】利食い優勢の中でショートスタンスに向かいやすい

市況
2020年8月14日 7時48分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 23180 -30 (-0.12%)

TOPIX先物 1620.5 -2.5 (-0.15%)

CME先物 23195 -15

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場は、NYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックが上昇。新規失業保険申請件数が3月以降で初めて100万人を下回ったことが材料視されたが、追加の景気対策に関する協議が難航しており、レーバーデー明け後の9月以降になるとの見方も伝わり利食い優勢となった。ナスダックは続伸したが、テスラが4%を超える上昇となった影響が大きく、半導体株は高安まちまちだった。

シカゴ先物清算値は大阪比15円安の2万3195円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比40円高の2万3250円で始まり、日本時間の夕方には一時2万3160円まで下げている。その後は、じりじりと戻しており、米取引時間中には2万3290円まで上昇したが、引けにかけて再び弱含み2万3180円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢のスタートとなろう。直近3日間で800円以上上昇しているほか、これまでの保ち合いレンジの上限である2万3000円を一気に上放れたこともあり、一服感が強まりそうだ。米中閣僚級協議を控えていることで、積極的にポジションを取りに行く動きは限られ、短期的な売買が中心になろう。オプションSQが波乱なく通過した後は、2万3000円を支持線とした2万3000円~2万3300円辺りでのレンジ推移が続きそうである。

足元で低下傾向が続いていたNT倍率は、7営業日ぶりに上昇した。それでも5日移動平均線に抑えられる形状をみせており、昨日見られたNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)への移行は見極めが必要であろう。利食い優勢の中でショートスタンスに向かいやすい点を考慮すると、売り一巡後のカバー狙いを意識した押し目でのロング狙い、もしくはレンジ上限接近での戻り売り狙いのショートになりそうだ。

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