米7月小売売上高、3カ月連続プラスも予想下回る伸び、ドル軟調

市況
2020年8月14日 22時46分

米商務省が発表した7月小売売上高は前月比+1.2%となった。伸びは3カ月連続のプラスとなったが予想+2.1%を下回った。6月分は+8.4%と、+7.5%から上方修正された。一方で、変動の激しい自動車を除いた7月小売売上高は前月比+1.9%。伸びは3カ月連続で予想+1.3%も上回った。国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車・建材・給油・食品を除いたコアの小売りは+1.4%と、6月の+6.0%から伸びが鈍化したものの予想を上回った。

同時刻に発表された4-6月期非農業部門労働生産性速報値は前期比年率+7.3%と、1-3月期-0.3%からプラスに改善、予想+1.5%も上回り2009年4-6月期以来で最大を記録した。米4-6月期単位労働コスト速報値は前期比年率+12.2%と、1-3月期+9.8%から鈍化予想に反して伸びは拡大。予想+6.9%も上回り2014年1-3月期以来で最大。

その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した7月鉱工業生産は前月比+3.0%。予想どおり1959年以降61年ぶり最大となった6月+5.7%から伸びが鈍化。7月設備稼働率は70.6%と6月68.5%から予想以上に上昇した。

予想を下回った小売売上高を受けて米国債相場は堅調。米10年債利回りは0.7%前後で推移した。ドル・円は106円70銭から106円51銭まで下落。ユーロ・ドルは1.1805ドルから1.1835ドルまで上昇した。

【経済指標】

・米・7月小売売上高:前月比+1.2%(予想:+2.1%、6月:+8.4%←+7.5%)

・米・7月小売売上高(自動車除く):前月比+1.9%(予想:+1.3%、6月:+8.3%→+7.3%)

・米・4-6月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率+7.3%(予想:+1.5%、1-3

月期:-0.3%←-0.9%)

・米・4-6月期単位労働コスト速報値:前期比年率+12.2%(予想:+6.9%、1-3月期:

+9.8%←+5.1%)

・米・7月鉱工業生産:前月比+3.0%(予想:+3.0%、6月:+5.7%←+5.4%)

・米・7月設備稼働率:70.6%(予想:70.3%、6月:68.5%←68.6%)

《KY》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.