話題株ピックアップ【夕刊】(1):BASE、フロンテオ、任天堂

注目
2020年8月17日 15時14分

■BASE <4477>  8,670円  +1,500 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

BASE<4477>が急伸しストップ高の8670円に買われた。前週末14日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を52億9200万~55億4600万円から75億2000万~81億円(前期比95.3%増~2.1倍)へ、営業損益を3億9100万円の赤字~5500万円から収支均衡~5億円(前期4億4100万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。主力のBASE事業で、新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり消費や消費者のEC移行、実店舗のオンラインシフトの加速などにより、新規ショップの開設数や流通総額が大幅に増加したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高36億8100万円(前年同期比2.2倍)、営業利益6億1200万円(前年同期1億3500万円の赤字)だった。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  3,065円  +501 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

オイシックス・ラ・大地<3182>はストップ高。前週末14日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算で、純利益が11億8400円(前年同期比4.4倍)と通期予想の12億円にほぼ到達しており、これが好感され買いを集めた。売上高は231億3200万円(同42.2%増)、営業利益は20億7600万円(同3.8倍)だった。食品・食材の直販を行う主力のオイシックス事業において、外出自粛により冷凍食品やストック品などの売り上げが好調に推移したことや、家庭内での食事頻度の増加に対し多数の販売施策を実施し、既存会員を中心に購買頻度・単価が大きく上昇したことなどが全体業績を牽引した。また、宅配需要の急増による新規顧客獲得の一時的な休止により新規販促費用が大幅に未消化となり、これが営業利益の増加につながった。なお、通期見通しは従来予想を据え置いている。

■カオナビ <4435>  5,180円  +565 円 (+12.2%)  本日終値

カオナビ<4435>が急騰。前週末14日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)単独業績予想について、売上高を14億2000万~16億円から15億7500万円(前年同期比30.0%増)へ、営業損益を8000万円の赤字~1億2000万円の黒字から1億4500万円(前年同期400万円の赤字)へ修正し、営業利益が従来予想のレンジ上限を更に上回るとしたことが好感された。新型コロナの影響により減速していたリード獲得が4~5月を底に回復し、6月には過去最高を更新しており、事業環境が改善傾向にあることに加えて、不透明な外部環境を考慮し柔軟なコストコントロールを実施したことが寄与する。

■ライドオンE <6082>  2,898円  +304 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>は大幅高で3連騰、一時16.2%高の3015円まで水準を切り上げ上場来高値更新となった。すしの宅配を行っており「銀のさら」は消費者の認知度も高く、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした外出自粛の流れを背景にフードデリバリー需要が喚起され、同社業績を強力に後押ししている。前週末14日に発表した20年4~6月期決算は営業利益が前年同期比2.6倍となる6億8400万円と急拡大したことで、これを材料視する形で投資資金の流入が加速した。

■PI <4290>  952円  +73 円 (+8.3%)  本日終値

プレステージ・インターナショナル<4290>が急反発。前週末14日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高は430億円(前期比1.5%増)の従来予想を据え置いたものの、営業利益を50億円から52億円(同4.9%増)へ、純利益を32億円から33億5000万円(同4.9%増)へ上方修正したことが好感された。従来予想では新型コロナウイルス感染症が業績にネガティブな影響を及ぼすことを想定していたが、影響は受けてはいるものの、国内事業では想定よりも早く回復を確認しているほか、コストコントロールを徹底した成果も出ているためという。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高94億7300万円(前年同期比5.3%減)、営業利益12億9600万円(同0.6%増)、純利益7億1000万円(同11.7%増)だった。

■FRONTEO <2158>  837円  +64 円 (+8.3%)  本日終値

FRONTEO<2158>が急伸。株価は中段もみ合いを続けていたが、前週末を境に上放れ目先7月1日以来約1カ月半ぶりの800円台乗せを果たした。足もと業績は急改善の方向にあり、前週末14日取引終了後に発表した20年4~6月期決算は営業損益が4000万円(前年同期実績は4億4400万円の赤字)と黒字化した。注力するライフサイエンスAI分野で大型案件を獲得したことなどが売上高に大きく貢献した。これをポジティブ視する買いが集中した。

■日機装 <6376>  1,050円  +64 円 (+6.5%)  本日終値

日機装<6376>が5連騰。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、営業利益41億6200万円(前年同期比17.0%増)、最終利益28億4400万円(同49.3%増)となり、従来予想の営業利益40億円を上回る大幅増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による航空宇宙事業の事業環境悪化により、売上高は従来予想の840億円を下回る748億3300万円(同5.2%減)で着地したものの、医療部門は主力の血液透析事業が堅調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症対策としてニーズが高まったCRRT(急性血液浄化療法)事業やヘルスケア分野の販売が伸長して利益を押し上げた。なお、20年12月期通期業績予想は、売上高1740億円、営業利益110億円などを見込んでいたが、未定に変更している。

■任天堂 <7974>  51,550円  +230 円 (+0.5%)  本日終値

任天堂<7974>は全体軟調相場に抗して4連騰と気を吐いた。株価は一時870円高の5万2190円まで上値を伸ばし、7月7日につけた年初来高値を払拭し新高値に買われた。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に個人消費が落ち込むなかも、巣ごもりといわれる在宅消費は相対的に高い伸びを確保しており、ゲーム関連はその代表的なセクターでもある。同社が販売するニンテンドースイッチはいまだに入手困難な払底状態にあり、「あつまれ どうぶつの森」など関連ソフトも合わせ同社の業績を押し上げている。同社の4~6月期業績は最終利益が前年同期比6.4倍となり1000億円の大台を超えた。「通期の利益予想には修正を加えていないが、大幅な増額は必至の情勢。ここ証券会社の同社株の目標株価も軒並み見直し(上方修正)が相次いでいることで、個人投資家の積極的な買い参戦を誘っている」(国内証券ストラテジスト)という。

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,472円  -130 円 (-8.1%)  本日終値  東証1部 下落率8位

ノーリツ鋼機<7744>が大幅反落。14日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を396億円から385億4000万円へ、営業利益を43億500万円から40億1500万円へ下方修正したことが嫌気された。連結子会社GeneTechの全株式を譲渡することが要因という。また、従来未定としていた最終利益は62億7000万円となる見通しだ。なお、決算期変更に伴い20年12月期は9カ月決算のため前期との比較はない。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高108億5900万円(前年同期比77.6%増)、営業利益8500万円(同92.1%減)、純利益9億6100万円(同58.3%増)だった。

■CYBERDYNE <7779>  392円  -30 円 (-7.1%)  本日終値

14日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は赤字転落で着地」が嫌気された。

CYBERDYNE <7779> [東証M] が8月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は6600万円の赤字(前年同期は2億7900万円の黒字)に転落した。

⇒⇒CYBERDYNEの詳しい業績推移表を見る

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