話題株ピックアップ【昼刊】:パナソニック、ブシロード、フロンテオ

注目
2020年8月20日 11時38分

■パナソニック <6752>  950円  +24 円 (+2.6%)  11:30現在

パナソニック<6752>が6日ぶりに反発。20日付の日本経済新聞は、同社は「2021年に米テスラの電気自動車(EV)向け電池の生産能力を増強する」と報じたことが材料視されている。百数十億円を投じて、米国の電池工場に追加の組み立てラインを作る予定だという。テスラのEV販売は好調であり、この報道を受けパナソニックの株価は前日に比べ一時4%超の上昇となった。

■ブシロード <7803>  2,615円  +42 円 (+1.6%)  11:30現在

ブシロード<7803>が続伸している。19日の取引終了後、コロプラ<3668>子会社のソーシャルインフォ(東京都渋谷区)の全株式を取得し連結子会社化すると発表しており、これを好感する買いが入っている。ソーシャルインフォはソーシャルゲームのニュースサイト「ソーシャルゲームインフォ」やアニメのニュースサイト「アニメレコーダー」を運営している。ソーシャルインフォの子会社化を通じ、同社はオンラインの宣伝機能を拡充することでデジタル領域の一段の強化を図るほか、子会社ブシロードムーブで提供する他社IPプロモーション事業における取り扱い媒体の強化を目指すという。株式取得日は9月1日を予定し、取得価額は約6100万円としている。

■FRONTEO <2158>  838円  +10 円 (+1.2%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が続伸、5日移動平均線を足場に上値指向を強めている。同社は19日取引終了後、脅威ディスカバリー&サイバーインテリジェンスプラットフォームを提供するサイファーマ(東京都千代田区)と協業し、AIを活用したサイバーインシデント分析と予測型サイバーインテリジェンスを提供することを発表。社会のデジタル化が進むなか、脅威となっているサイバー攻撃を抑止するために戦略的提携を行う。これを材料視する買いを呼び込む形となった。

■トレンドマイクロ <4704>  6,590円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在

トレンドマイクロ<4704>が3日続伸。大和証券は19日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は6500円から7800円に見直した。第2四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比10.5%増の99億2700万円と堅調。20年12月期の同利益は前期比1%増の380億円(会社予想377億円)を予想している。パッケージ、SaaS企業のPERが上昇したことを受け、投資判断を見直している。

■東京エレクトロン <8035>  28,105円  -620 円 (-2.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連は売りに押される展開。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落となったことで引き続き上値は重い展開。しかし、注目された画像処理半導体大手エヌビディアの20年5~7月期決算は、売上高が前年同期比1.5倍となる38億6600万ドルと急拡大した。データセンター向けやゲーム向け半導体需要が好調で収益を押し上げており、このエヌビディアの好決算を背景に、両銘柄とも下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的となっている。

■JMC <5704>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在

JMC<5704>がストップ高に買われている。19日の取引終了後、大阪大学、フヨーと共同で心臓カテーテルシミュレーターの開発を行う「HEARTROID PROJECT」が、米マサチューセッツ工科大学の「Therapeutic Technology Design & Development Lab」(TTDD Lab)とクリエイティブパートナーシップを開始したと発表しており、これを好感する買いが入っている。TTDD Labは生体本来の機能を高め補助する医療機器の設計開発を目的とした研究を行っている。心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」の拍動流を有し解剖学的に精緻な3Dモデルから構成されるという特長を生かし、TTDD Labが進める手術用デバイスの開発でコンセプトづくりから検証までのプロセスの加速に貢献するとしている。

■セレス <3696>  1,539円  +193 円 (+14.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

セレス<3696>が続急騰。株価は1月21日につけた1410円を大幅に上回り年初来高値を更新。国内最大級のスマートフォン向けポイントサイトを運営し、巣ごもり消費拡大の恩恵を受けている。20年1~6月期は営業利益が前年同期比2.1倍の8億900万円と急拡大。20年12月期は前期比19%増の10億5000万円を見込むが増額修正の可能性が高いとみられている。市場では「前日に金融経済系のテレビ番組でテンバガー候補として紹介され、これが人気化に火をつけた」(国内ネット証券)という。直近は外資系経由での空売りが積み上がっており、この買い戻しも株高を後押ししたもようだ。

■アクロディア <3823>  289円  +33 円 (+12.9%)  11:30現在

アクロディア<3823>は6連騰。19日の取引終了後、スリー・ディー・マトリックス<7777>と新型コロナウイルス対策サービスにおいて業務提携すると発表しており、これが材料視されている。提携の内容は、PCR検査サービスの共同運営や、同社が展開するCOVID-19対策システム「抗体パスポート」を3DMが開発する抗体検査キット向けにカスタマイズし、OEM提供することなどとしている。

■スクロール <8005>  820円  +77 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

スクロール<8005>が続急騰。若い女性層を主要顧客にアパレルや生活雑貨などのカタログ通販を展開しているが、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に巣ごもり消費需要が高まるなか、足もとの業績は極めて好調に推移している。同社が19日取引終了後に発表した7月の月次売上高は前年同月比16.2%増と3カ月連続で前年実績を上回っており、これが株価を改めて刺激する格好となった。

■関通 <9326>  3,120円  +289 円 (+10.2%)  11:30現在

関通<9326>が大幅高。同社はeコマースや通販中心に物流作業の代行・支援ビジネスを手掛けている。新型コロナウイルスの感染拡大が外出自粛の動きを促し個人消費全体では落ち込んでいるものの、在宅で物品を購入する巣ごもり消費需要は旺盛で、関連企業に吹く追い風は強い。そのなか同社の業績は急拡大途上にあり、20年2月期は営業利益が前の期比2.3倍の2億9100万円、更に21年2月期は4億3200万円予想と前期比ほぼ5割増となる高い伸びを見込んでいる。株価はここ2800円近辺でもみ合っていたが、満を持して上放れ一気に3000円台に乗せた。

■エーアイ <4388>  2,744円  +236 円 (+9.4%)  11:30現在

エーアイ<4388>が大幅に4日続伸している。同社は19日、JR高輪ゲートウェイ駅の日本語音声案内に、自社の音声合成「AITalk」が採用されたと発表しており、これが株価を刺激しているようだ。これは、凸版印刷<7911>が提供する多言語AI(人工知能)案内サイネージ「BotFriends Vision(ぼっとふれんず ビジョン)」で利用されるもの。同社では音声品質の高さが採用の決め手になったとしている。

■北川精機 <6327>  519円  +29 円 (+5.9%)  11:30現在

北川精機<6327>が7連騰。19日の取引終了後に発表した20年6月期の連結最終利益は前の期比2倍の3億2600万円に拡大して着地。続く21年6月期も前期比16.6%増の3億8000万円に伸びる見通しとなり、これを好感する買いが向かった。前期は建材機械子会社の売却で売上高と営業利益は大幅に減少したものの、産業機械事業の生産効率向上や原価低減、減損損失の減少などで最終利益は倍増した。今期はプリント基板成形プレス装置や樹脂成形装置などを手掛ける産業機械事業が続伸し、売上高は前期比12.5%増の48億円を見込む。併せて、今期の年間配当は5円で11期ぶりに復配する方針としたことも好材料視されている。

■KIYOラーニング <7353>  6,970円  +370 円 (+5.6%)  11:30現在

KIYOラーニング<7353>が上昇加速トレンド。直近IPO銘柄の一角で、7月15日に東証マザーズに上場した同社株はセカンダリーでも個人投資家を中心に人気が高い。株価は18日にストップ高に買われ、前日は後半利食われて小休止したものの30円安とほぼ横ばい。きょうは投資資金が再攻勢をかけ、一時790円高の7390円まで駆け上がる場面があった。個人向けオンライン資格講座のほか企業向け社員教育クラウドサービス「エアコース」などを主力展開するが、新型コロナウイルスにも強いビジネスモデルで成長性の高さが着目されている。20年12月期はトップラインが前期比7割以上の伸びを見込み、営業利益段階で1億2700万円と黒字転換を見込んでいる。

■日本アジア投資 <8518>  238円  +20 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

19日に発表した「投資先が廃棄食品からバイオガス生成」が買い材料。

投資先の西東京リサイクルセンターがバイオガスを生成する食品リサイクル事業開始。

●ストップ高銘柄

21LADY <3346>  191円  +50 円 (+35.5%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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