20日の米国市場ダイジェスト:NYダウ46ドル高、ハイテク株がけん引

市況
2020年8月21日 8時10分

■NY株式:NYダウ46ドル高、ハイテク株がけん引

米国株式相場は上昇。ダウ平均は46.85ドル高の27739.73ドル、ナスダックは118.49ポイント高の11264.95ポイントで取引を終了した。先週分の新規失業保険申請件数が予想外に増加し再び100万件台に戻ったほか、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったため、労働市場や景気の回復に警戒感が広がり下落して寄り付いた。しかし、ハイテクセクターに幅広く買いが広がり、引けにかけて上昇に転じる展開となった。セクター別では、ソフトウェアサービス、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、エネルギー、銀行が下落。

配車サービスのウーバー(UBER)とリフト(LYFT)はカリフォルニア州での運転手の雇用を巡る問題で、当面の営業継続が承認されたことが好感され上昇した。株式分割を控えている携帯端末のアップル(AAPL)と電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はそれぞれ急伸。衣料や美容製品を販売するLブランズ(LB)は予想を上回った決算が好感され上昇した。一方で化粧品大手のエスティローダ(EL)は予想を上回る損失を計上、コスト削減で従業員の3%を解雇する計画を発表し下落。また、航空大手のアメリカン航空(AAL)は需要が低迷している15の小都市路線の閉鎖や雇用削減計画を発表して下落した。

テスラの株価は節目となる2000ドルを上回り、時価総額も4000億ドル目前に迫っている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル弱含み、米新規失業保険申請件数は予想外の増加

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円05銭から105円75銭まで下落して、105円79銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数は予想外に増加し、再び100万件台に戻ったほか、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったため、労働市場や景気の回復に警戒感が広がりドル売りが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1802ドルまで下落後、1.1865ドルまで上昇して1.1861ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が公表した7月理事会の議事要旨で、引き続き見通しリスクが下方との見解が提示されており、ユーロ買いは一服した。ユーロ・円は、125円08銭まで下落後、125円54銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3080ドルから1.3224ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9124フランから0.9072フランまで下落した。

■NY原油:弱含みで42.82ドル、需要増加につながる材料不足の影響も

NY原油先物10月限は弱含み(NYMEX原油10月限終値:42.82 ↓0.29)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.29ドルの1バレル=42.82ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは41.63ドル-42.98ドル。ニューヨーク市場の序盤で41.63ドルまで下落。ポジション調整的な売りが観測されており、原油先物は一段安となった。ユーロ安が一服したことから、下げ幅は縮小したが、需要増加につながる材料は不足している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.10ドル -0.40ドル(-1.57%)

モルガン・スタンレー(MS) 50.80ドル -0.57ドル(-1.11%)

ゴールドマン・サックス(GS)201.85ドル -1.17ドル(-0.58%)

インテル(INTC) 49.17ドル +0.84ドル(+1.74%)

アップル(AAPL) 473.10ドル +10.27ドル(+2.22%)

アルファベット(GOOG) 1581.75ドル +34.22ドル(+2.21%)

フェイスブック(FB) 269.01ドル +6.42ドル(+2.44%)

キャタピラー(CAT) 137.48ドル -0.54ドル(-0.39%)

アルコア(AA) 15.19ドル -0.12ドル(-0.78%)

ウォルマート(WMT) 130.57ドル -1.84ドル(-1.39%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.