株価指数先物【引け後コメント】2万3000円を挟んでこう着、機関投資家やファンド筋の商いは膨らみづらく

市況
2020年8月21日 17時27分

大証9月限

日経225先物 22900 +20 (+0.08%)

TOPIX先物 1602.5 +3.0 (+0.18%)

日経225先物は前日比20円高(+0.08%)の2万2900円で取引を終了。寄り付きは2万3010円とシカゴ先物清算値(2万2970円)を上回って始まり、ナスダック上昇のほかグローベックスのNYダウ先物が上げ幅を広げていた流れから、現物の寄り付き直後には2万3130円まで上げ幅を広げた。しかし、前場半ば辺りから急速に軟化し、2万3000円をあっさり下回っている。いったん2万2910円で下げ止まり、後場に入って2万3000円を回復する場面も見られたが戻りは鈍く、引けにかけて再び軟化し、結局は本日の安値圏で取引を終えた。

朝方の上昇で積み上がったロングポジションは前場半ば以降の下げでクローズさせられ、ランチタイム中の戻り場面でのロングもその後の弱い値動きでクローズを迫られた格好だ。今週は前場半ば辺りから売られる場面が目立ったが、その後の戻りの鈍さを見る限りにおいては、売り仕掛けというよりもクローズの流れであろう。

米国ではナスダックが最高値を更新するも、テスラなど個人投資家の影響が大きい銘柄が寄与したとの見方がされている。国内においても日経平均がこう着を続けるなか、個人投資家の資金が向かうマザーズ指数は堅調である。米国の追加経済対策のほか米中閣僚級協議などに進展がみられるまでは、機関投資家やファンド筋の商いは膨らみづらく、オプション権利行使価格の2万3000円を中心とした上下の権利行使価格である2万3125円~2万2875円でのレンジ推移が継続するとみたい。

手口面では、日経225先物はJPモルガンが1500枚程度の売り越しに対して、野村が790枚、ドイツが320枚程度の買い越し。TOPIX先物はJPモルガンが850枚、三菱UFJが650枚程度の売り越し。これに対してHSBCが640枚、モルガンSが520枚程度の買い越しだった。なお、JPモルガンが日経225先物、TOPIX先物ともに売り越しているが、米国の追加経済対策や米中閣僚級協議のほか米大統領選挙といった需要なイベントを控えているなかでの、ヘッジ対応ともみられている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.