26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ83ドル高、パウエルFRB議長のハト派姿勢を期待

市況
2020年8月27日 8時07分

■NY株式:NYダウ83ドル高、パウエルFRB議長のハト派姿勢を期待

米国株式相場は上昇。ダウ平均は83.48ドル高の28331.92ドル、ナスダックは198.59ポイント高の11665.06ポイントで取引を終了した。利益確定の売りでダウは下落して寄り付いたものの、全米で新型コロナウイルス感染件数が安定していることやワクチン開発でさらに前進した報道が好感され上昇に転じた。引き続きハイテクセクターに幅広く買いが広がったほか、明日予定されているカンザスシティ連銀主催の連邦準備制度理事会(FRB)年次経済政策シンポジウムでのパウエル議長の講演で、追加緩和が示唆されるとの期待から、引けにかけて上昇幅を拡大した。S&P500指数とナスダック総合指数は共に過去最高値を更新した。セクター別ではメディア・娯楽、ソフトウェアサービスが上昇した一方で、エネルギー、不動産が下落した。

昨日、ダウ構成銘柄への採用が明らかとなった企業向けソフトウェアのセールスフォース(CRM)は好決算やアナリストの目標株価引き上げで急伸。ワークデイ(WDAY)やスプランク(SPLK)、アドビ(ADBE)などクラウド関連各社にも買いが広がった。バイオテクノロジーのモデルナ(MRNA)は新型ウイルス・ワクチンの第1相臨床試験に基づく新たな安全性データで良好な結果を発表して上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)は、アナリストによる目標株価引き上げを受けて急伸。スポーツ用品小売のディックススポーティング(DKS)はオンライン販売が急拡大した良好な決算を発表して上昇した。一方で家庭用品小売りのべッド・アンド・バス・ビヨンド(BBBY)は業績悪化による雇用削減計画を発表し下落した。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長は25日の共和党党大会で、トランプ政権が給与税減税、キャピタル税減税や規制緩和を検討すると再表明した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル弱含み、パウエルFRB議長のハト派姿勢想定も

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円46銭まで上昇した後、105円96銭まで反落し、105円99銭で引けた。7月米耐久財受注速報値は市場予想を上回ったことから、ドル買いが優勢となった。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派講演を想定して、ドル・円は106円を下回った。

ユーロ・ドルは、1.1772ドルまで下落後、1.1839ドルまで反発して1.1830ドルで引けた。ドイツがパンデミック救済策の延長を決定したことから、域内経済見通しは改善し、ユーロ買いが優勢となった。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感は払しょくされず、上値は限定的だった。ユーロ・円は、125円26銭から125円58銭のレンジでもみ合った。ポンド・ドルは、1.3117ドルまで下落後、1.3219ドルまで上昇。英国は合意なきEU離脱を完了するとの見方が浮上し、やや上げ渋った。ドル・スイスは、0.9121フランまで上昇後、0.9072フランまで下落した。

■NY原油:下げ渋りで43.39ドル、ハリケーン接近を警戒

NY原油先物10月限は下げ渋り(NYMEX原油10月限終値:43.39 ↑0.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+0.04ドルの1バレル=43.39ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは43.00ドル-43.78ドル。ニューヨーク市場の序盤に43.00ドルまで下げたが、ハリケーン「ローラ」の接近を警戒した買いが入ったことや、原油在庫の減少が意識されたことで原油先物は反発した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 25.56ドル -0.44ドル(-1.69%)

モルガン・スタンレー(MS) 51.71ドル -0.34ドル(-0.65%)

ゴールドマン・サックス(GS)207.22ドル +1.22ドル(+0.59%)

インテル(INTC) 49.55ドル +0.12ドル(+0.24%)

アップル(AAPL) 506.09ドル +6.79ドル(+1.36%)

アルファベット(GOOG) 1652.38ドル +44.16ドル(+2.75%)

フェイスブック(FB) 303.91ドル +23.09ドル(+8.22%)

キャタピラー(CAT) 141.83ドル +0.68ドル(+0.48%)

アルコア(AA) 15.07ドル +0.02ドル(+0.13%)

ウォルマート(WMT) 130.70ドル +0.07ドル(+0.05%)

《ST》

提供:フィスコ

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