<動意株・31日>(前引け)=バイセル、自律制御シ研、ミナトHD
BuySell Technologies<7685>=一時ストップ高。前週末28日の取引終了後、リユース事業などを手掛けるダイヤコーポレーション(東京都渋谷区)を株式取得と株式交換により完全子会社化すると発表しており、これが材料視された。バイセルとは異なる顧客層の取り込みとそれぞれの買い取りチャネルの強みを生かした買い取り数量・商材の拡大や、古物オークションなどの新たな販路の獲得をはかることが狙い。また、ダイヤ社のもつ最新の市場価格を反映した商品取引データの活用やそれらのデータベース化などを推進することで、シナジーが期待できるとしている。株式取得価額は16億5600万円。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。
自律制御システム研究所<6232>=急反発。この日の取引開始前、エアロネクスト(東京都渋谷区)とドローンの基本性能を向上させるエアロネクストの機体構造設計技術「4D GRAVITY」を搭載した産業用ドローンの共同開発と、開発機体の量産に向けたライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感する買いが入っている。両社は19年10月に4D GRAVITYを搭載した産業用ドローンの新機体の開発に着手し、これまで共同で研究開発を進めてきた。今回の新たな契約を通じ、まずは自律制御シ研が開発中の用途特化型機体の中でも、物流領域に特化したドローンへの4D GRAVITY搭載を進め、更にその他の領域(点検、防災など)の産業用ドローンについても同技術の搭載検討を進めるという。
ミナトホールディングス<6862>=3日ぶり大幅反発。同社は前週末28日取引終了後、21年3月期の最終利益を従来予想の2億9000万円から3億5000万円(前期比25.4%増)に上方修正することを発表した。これは、テレビ会議システムを手掛けるプリンストンの連結子会社化に伴い、第3四半期以降の連結業績が変動する見込みとなったため。第1四半期に計上した上場有価証券の売却益を含む保有投資有価証券の売却益などが利益押し上げ要因となり、同社が想定していた従来予想を上回る。これが手掛かり材料となって投資マネーを誘導している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。