東京株式(前引け)=急反発、前週末の下げ幅を帳消しに
31日前引けの日経平均株価は前営業日比446円82銭高の2万3329円47銭と急反発。前場の東証1部の売買高概算は5億9846万株、売買代金概算は9909億2000万円。値上がり銘柄数は1937、対して値下がり銘柄数は172、変わらずは58銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株をはじめ総じて買い戻される展開となり、日経平均は先物が主導する形で前週末の下げ幅を帳消にしておつりがくる440円あまりの上昇をみせた。前週末に安倍首相の電撃辞任の報道を受け売り込まれたものの、同日の米株高を受け週明けはムードが変わった。FRBのゼロ金利政策の新たな指針発表が好感され株高基調を支えている。きょうは全体の9割近い銘柄が上昇する全面高様相となった。売買代金も増勢ながら1兆円には届かなかった。
個別ではソフトバンクグループ<9984>が買われ、三菱商事<8058>、伊藤忠商事<8001>など総合商社株が軒並み高となった。任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>も高い。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連も堅調。アトラ<6029>はストップ高に買われた。半面、KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>など大手通信株が売られた。ショーケース<3909>、河西工業<7256>などが大きく値を下げ、曙ブレーキ工業<7238>も下落した。