OTSが急伸、近大が食道がん術後補助療法としてのペプチドワクチンの有用性を証明
オンコセラピー・サイエンス<4564>が急伸している。同社が特許を保有するペプチドワクチンを使用した第2相臨床試験(医師主導治験)に関して、近畿大学が8月31日、「食道がん術後補助療法としてのペプチドワクチンの有用性を証明」と発表しており、これが好感されている。
近畿大学医学部外科学教室の安田卓司教授らの研究チームが、日本人の食道がんの約95%を占める「食道扁平上皮がん」において、手術後にリンパ節転移が確認された予後不良の患者を対象に術後補助療法としてがんペプチドワクチンを投与することで、食道がんによる生存率を従来の約2倍に改善できることを世界で初めて明らかにしたという。なお、同件による21年3月期業績への影響は軽微としている。
最終更新日:2020年09月01日 13時01分