話題株ピックアップ【夕刊】(2):直近IPO銘柄、日本テレホン、駅探

注目
2020年9月1日 15時16分

■日本工営 <1954>  2,577円  -207 円 (-7.4%)  本日終値  東証1部 下落率5位

日本工営<1954>が大幅反落。8月31日の取引終了後に発表した21年6月期の連結業績予想(IFRS)で、売上高1026億円、営業利益30億円、最終利益12億円を見込むと発表。21年6月期期末決算からIFRSを任意適用とするため、前期との比較はないが、日本基準に基づく連結業績予想では売上高1026億円(前期比8.9%増)、営業利益15億円(同72.1%減)、最終利益5億円(同84.9%減)と大幅減益を見込んでおり、これが嫌気された。国内外でのコンサルティングや電力エンジニアリング事業に加えて、都市空間事業、エネルギー事業を拡大する方針。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響が最大だった4~5月ごろの全世界の状況が、期中1年間継続すると想定し、減益を余儀なくされる見通しだ。なお、20年6月期決算は、売上高1126億400万円(前の期比3.7%増)、営業利益53億7200万円(同5.1%増)、最終利益33億1500万円(同0.1%減)だった。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,829円  -164 円 (-5.5%)  本日終値  東証1部 下落率10位

31日に決算を発表。「今期経常を一転36%減益に下方修正」が嫌気された。

菱洋エレクトロ <8068> が8月31日大引け後(16:00)に決算を発表。21年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比26.4%減の8.3億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の22億円→14億円(前期は21.8億円)に36.4%下方修正し、一転して36.0%減益見通しとなった。

⇒⇒菱洋エレクトロの詳しい業績推移表を見る

■トランザクション <7818>  1,087円  -48 円 (-4.2%)  本日終値

トランザクション<7818>が反落。8月31日の取引終了後、集計中の20年8月期連結業績について、売上高が176億200万円から184億円(前の期比11.8%増)へ、営業利益が22億7100万円から27億5000万円(同34.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売り優勢となったようだ。新型コロナウイルス感染症の影響でウイルス感染対策製品の売り上げが伸長したことに加え、7月からのレジ袋有料義務化により、エコバッグ「MOTTERU」が売り上げを伸ばしたことが要因。また、販管費の計画的な支出に取り組んだことも寄与した。なお、純利益15億1800万円を見込んでいたが、未定に修正している。

■IHI <7013>  1,561円  -14 円 (-0.9%)  本日終値

IHI<7013>が反落。8月31日の取引終了後、未定としていた21年3月期の中間配当を無配(前年同期30円)にすると発表したことが嫌気された。中間配当を無配にするのは17年3月期以来4年ぶり。なお、期末配当は引き続き未定としている。

■日本テレホン <9425>  486円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

日本テレホン<9425>が連日ストップ高。安倍晋三首相の辞任に伴う自民党総裁選で菅義偉官房長官が優勢になっていると伝えられており、通信料金の値下げに拍車がかかるとの見方から、格安・中古スマホ関連である同社への思惑買いが継続しているようだ。なお、同じく関連銘柄の日本通信<9424>も続伸している。

■駅探 <3646>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

駅探<3646>は大幅続伸。8月31日の取引終了後、人工知能(AI)を活用したオンデマンド型配車システムなどを提供する未来シェア(北海道函館市)と、日本国内におけるMaaS事業推進を目的に業務提携することで基本合意したと発表したことが好感された。今回の提携により、駅探は未来シェアからオンデマンド配車機能やMaaSに関する2次交通情報の提供を受ける一方、駅探からは公共交通機関など定時制のある移動手段の経路検索機能や決済機能を含めたMaaSプラットフォーム、また観光型MaaSに対応したインバウンドプロモーション機能の提供を行うという。なお、21年3月期業績への影響は現時点で不明としている。

■インターファクトリー <4057>  7,550円  +1,000 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

直近IPO銘柄が今週に入って再び人気化している。特に今年6月下旬以降に上場した銘柄群に買いが集中している。6月以降に新規公開されたIPO銘柄はコロナ禍のなかで上場してきた銘柄という点がポイントで、「業態的にも新型コロナに強いデジタル系の銘柄が多い」(国内ネット証券)という。きょうは上場して最も日の浅いインターファクトリー<4057>がストップ高に買われたほか、ティアンドエス<4055>、Sun Asterisk<4053>、日本情報クリエイト<4054>、アイキューブドシステムズ<4495>、KIYOラーニング<7353>、エブレン<6599>、コマースOneホールディングス<4496>、コパ・コーポレーション<7689>などが一斉高となった。

■アズ企画設計 <3490>  1,130円  +137 円 (+13.8%) ストップ高   本日終値

アズ企画設計<3490>がストップ高。8月31日の取引終了後、販売用不動産の売却とその取得に際して調達した借入金の返済を発表しており、これが好感されたようだ。売却したのは東京都目黒区の店舗・事務所で、売却金額は非開示だが、20年2月期の売上高(55億900万円)の10%相当額以上という。また、取得に際して調達した借入金4億5000万円を返済した。同時に、東京都板橋区の販売用不動産(共同住宅)を売却したとも発表した。売却金額は非開示だが、直近5年間の経常利益の平均額1億8700万円の30%相当額以上としている。なお、同社では21年2月期業績予想を非開示としている。

■ブロードバンドタワー <3776>  293円  +31 円 (+11.8%)  本日終値

ブロードバンドタワー<3776>が大幅続伸。同社は8月31日、子会社のエーアイスクエアが手掛ける社内問い合わせ自動応答サービス「AI人事総務」がヨネックス<7906>に導入されたことを明らかにしており、更なる導入先の拡大などが期待されているもよう。また、同日には子会社のティエスエスリンクが、サーバーやパソコンから共有ファイルのコピーを禁止する情報漏洩対策ソフト「コプリガード Ver.5.4」を発売したと発表しており、これも買い手掛かりのひとつとなったようだ。

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