話題株ピックアップ【夕刊】(3):アインHD、ディップ、カカクコム

注目
2020年9月2日 15時20分

■アインホールディングス <9627>  6,670円  -320 円 (-4.6%)  本日終値

アインホールディングス<9627>が大幅反落。1日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高714億6300万円(前年同期比1.4%減)、営業利益11億6400万円(同70.3%減)、純利益8億4600万円(同62.2%減)と大幅減益となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響による外来受診抑制を受けて、ファーマシー事業で処方箋枚数の減少がみられたほか、コスメ&ドラッグストア事業で市場環境が悪化したことが影響した。なお、21年4月期通期業績予想は、売上高3110億円(前期比6.3%増)、営業利益146億円(同9.1%減)、純利益82億円(同10.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■ディップ <2379>  2,336円  -79 円 (-3.3%)  本日終値

ディップ<2379>が大幅反落。1日の取引終了後、上期(3~8月)末の有価証券含み損が34億9800万円になったと発表しており、これが嫌気された。なお、同社では21年2月期単独業績予想について、上期予想のみ発表しているが、同件による変更はないとしている。

■カカクコム <2371>  2,755円  -83 円 (-2.9%)  本日終値

カカクコム<2371>やZOZO<3092>が安い。日本経済新聞社は1日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えを発表し、ソフトバンク<9434>を新規採用することを発表した。市場では、日経平均株価の新規採用候補銘柄としてカカクコムやZOZOを挙げる見方が出ていただけに、この日は売りが優勢となっている様子だ。

■ビープラッツ <4381>  2,700円  +500 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

ビープラッツ<4381>はストップ高。1日の取引終了後、新たな市場である「企業内サブスク管理」の開拓に向けて、社内外手配業務のオンライン化や個々の従業員の利用サービスを一元管理するクラウドサービス「サブかん」を10月に提供開始すると発表しており、これが好感された。「サブかん」は、企業のテレワーク促進やSaaSサービス・クラウドサービスの活用促進、社内外の申請手配ワークフローのオンライン化、新しい働き方改革に対応した従業員ごとの利用管理などの運用管理を簡単・便利にするクラウドサービス。提供価格は1利用者ID当たり月額300円で、初年度から3年間で1000社への導入を目標としている。

■インタートレード <3747>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

インタートレード<3747>がストップ高。1日の取引終了後、金融商品取引向けトータルソリューション「Spider」の大口案件を受注したと発表しており、これが好感された。受注金額は非開示ながら、19年9月期連結売上高(17億9100万円)の10%以上という。納期は21年9月期内で売り上げ計上も21年9月期のため、20年9月期業績への影響は軽微としている。

■麻生フオームクリート <1730>  729円  +96 円 (+15.2%)  本日終値

麻生フオームクリート<1730>が急伸。台風9号が午後にも九州北部に接近する見通しであることから、災害対策関連の一角として思惑的な買いが入ったようだ。また、九州を地盤とするコンクリート2次製品メーカーであるヤマウ<5284>やヤマックス<5285>なども同様に買われた。

■日本金属 <5491>  627円  +75 円 (+13.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

日本金属<5491>が一時ストップ高。同社は1日、自社で製造・販売を行っているマグネシウム合金帯が、キョーワハーツ(横浜市)が製造・販売するウイルス対策マグネシウム製フック「マグクリーン」に採用されたと発表。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、手すり、ドアノブ、エレベーターのボタン、電車やバスのつり革の利用を控えるなどタッチレスの需要が高まっている。こうしたなか、今回発売される「マグクリーン」には、2002年に日本金属が世界で初めて量産化に成功し、モバイル機器や介護用品などの幅広い分野で製品の軽量化、高強度化を実現した実績のあるマグネシウム合金圧延材 AZ31Bが採用されている。

■TYK <5363>  336円  +38 円 (+12.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

TYK<5363>が一時ストップ高まで買われた。昭和電線ホールディングス<5805>グループの昭和電線ケーブルシステムはきょう、TYKと共同で流動溶融銅中に含まれる極微量酸素濃度の測定が可能な酸素センサーを開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。開発した酸素センサーは、昭和電線ケーブルシステムの三重事業所に設置している高機能無酸素銅MiDIPを製造する装置「ディップ・フォーミング・システム」に組み込み、年内の実用化を目指す。近年、電気自動車(EV)の普及や電子機器の高性能化に伴い、高機能な無酸素銅の需要が高まっており、MiDIPの品質を安定させて生産量を増やしていくことが求められている。

■富士山マガジンサービス <3138>  1,037円  +105 円 (+11.3%) 一時ストップ高   本日終値

富士山マガジンサービス<3138>が急伸。午前11時ごろ、運営するオンライン書店「Fujisan.co.jp」で、4~6月期の新規雑誌定期購読申し込み数の伸び率1位は「音楽・芸能」で、前年同期比264%に増加したと発表したことが好感された。同社によると、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う日本全体で外出自粛の高まりや新しい生活様式への転換などの影響を受け、雑誌出版業界全体でオンラインでの雑誌購入やデジタル版の利用が増加したという。なお、「音楽・芸能」以外のジャンルでは、2位が「教育・語学誌」で前年同期比202%、3位が「健康・生活誌」で181%になったとしている。

■No.1 <3562>  2,675円  +187 円 (+7.5%)  本日終値

No.1<3562>は3連騰、上場来高値を大幅に更新した。8月26日に大陽線で上放れて以降、異彩の上昇トレンドを形成しており、きょうの高値まで6営業日で67%高という高パフォーマンスをみせている。同社は中小企業向けを中心にOA機器やサーバーなどの販売及びメンテナンスを手掛けるほか、自社企画で好採算の情報セキュリティー商品も取り扱っている。21年2月期の業績予想は期初予想から大幅に増額しており、最終利益は従来予想の2億6800万円から4億400万円 (前期比52%増)に修正している。5月に買収を発表した情報機器メーカーのアレクソンの20年7月から21年2月までの損益を連結することで、業績見通しが大きく上乗せされる形となった。アレクソンはテレワーク関連機器の商品開発力にも定評があり、企業のリモートワーク導入の動きが加速するなか、両社のシナジーによる業容拡大効果に期待する買いも呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄

サンアスタ <4053>  4,100円  +700 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

フレンドリー <8209>  623円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

バンクオブイ <4393>  5,200円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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