政策期待が高まりやすい相場展開に/オープニングコメント

市況
2020年9月8日 8時27分

8日の日本株市場は、底堅い相場展開が見込まれそうだ。7日の米国市場はレイバーデー(Labor Day:労働者の日)の祝日で休場。ただし、グローベックスのNYダウ先物が200ドルを超える上昇となり、これを材料視した流れにより、日経225先物は23200円を回復している。朝方はこれにサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。昨日の弱い動きによっても23000円を割り込まなかったことから、引き続き23000円が支持線として意識されやすい。

もっとも、米国市場が休場となるため海外勢の売買は膨らみづらく、薄商いの中で短期的な売買に振らされやすい需給状況ではある。また、デリバティブ投資が伝えられたソフトバンクG<9984>のほか、ハイテク株の動向も引き続き見極めたいところであろう。また、週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えており、先物市場においてはロールオーバー中心の商いであり、方向感は出難いところでもある。レイバーデー明け後の海外勢の動向も気掛かりである。

一方で、日経平均は23000円処が支持線として意識されており、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から23200円が意識される中、オプション権利行使価格の23250円を中心としたレンジになりやすい。海外勢は日本株をアンダーウエイトしていることから先週のバフェット氏の大手商社株取得に伴うバリュー物色に追随する動きがみられてくるようだと、レンジを切り上げてくる可能性はありそうだ。

また、国内では自民党総裁選がきょう告示される。国会議員票の7割を固めている菅官房長官が優勢であり、アベノミクスを継承した上で、縦割りの打破やデジタル化などの改革に取り組む姿勢を示していることから政策期待が高まりやすいだろう。加えて来年の東京五輪については、新型コロナが終息していなくとも開催される意向が伝えられており、センチメントを明るくさせよう。

物色の流れとしては足元で地銀の上昇にみられている政策関連のほか、改めて五輪関連などへの関心も集まりやすいほか、バリュー株へのシフトも引き続き関心が向かいやすいと考えられる。一方で足元で荒い値動きが続いている中小型株については、利食いが出やすい需給状況と考えられるため、より需給妙味の大きい銘柄にシフトしやすいだろう。

《AK》

提供:フィスコ

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