株価指数先物【引け後コメント】SQは買い越しになる可能性はありそう

市況
2020年9月10日 17時55分

大証9月限

日経225先物 23250 +280 (+1.21%)

TOPIX先物 1624.0 +23.5 (+1.46%)

大証12月限

日経225先物 23080 +280 (+1.20%)

TOPIX先物  1610.0 +24.5 (+1.54%)

日経225先物は前日比280円高(+1.21%)の2万3250円(9月限)で取引を終了。下落が目立っていたテクノロジー株の反発を受けた米国市場の流れを受けて、買い先行の展開となった。寄り付きは2万3180円とシカゴ先物清算値(2万3185円)にサヤ寄せして始まり、現物の寄り付き後には2万3240円まで上げ幅を広げる場面がみられたが、その後はこう着感が強まり、オプション権利行使価格2万3125円と2万3250円とのレンジ内での推移に。ただし、前引け辺りに2万3133円とレンジ下限に接近した後は2万3200円を挟んだ推移となり、現物の大引けにかけてレンジ上限を捉えて2万3260円を付けている。

現物ではソフトバンクグループ <9984> 、ファナック <6954> などが日経平均株価をけん引した形に見えるが、日中を通じてオプション権利行使価格2万3125円と2万3250円とのレンジ内での推移となっており、先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えたロール中心の商いだったことが窺える。ただし、TOPIX型のインデックス買いが断続的に入っていたとみられ、NT倍率は低下している。

スプレッドは170円程度となっており、12月限の終値は2万3080円となる。そのため、引き続き2万3000円を支持線とした底堅さがみられるかが注目されよう。グローベックスの米株先物は小安く推移しており不安定であるが、米国市場がそれほど大きな下落とならなければ、足元での2万3000円の底堅さやバリューシフトが意識される中、新政権への期待などからSQについては買い越しになる可能性はありそうだ。とはいえ、翌週には4連休を控えており、大きなトレンドは出にくいとも考えられる。そのため上昇を意識しつつも、TOPIX型に比重を置いたNTショートでのロングスタンスとなろう。

なお、手口面では期近から期先へのロールオーバーに伴うスプレッド取引が中心であり、日経225先物での期先へ売り(期近は買い)では野村が3220枚、ゴールドマンが2420枚、ABNアムロが2350枚程度だった。期先への買い(期近は売り)はソジェンが3140枚、SMBC日興が2990枚、BNPパリバが1700枚程度だった。一方でTOPIX先物では、期先への売りは、野村が7170枚程度となり、期先への買いではバークレイズが2660枚、シティが2580枚程度だった。

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