話題株ピックアップ【夕刊】(2):Mマート、オークファン、小僧寿し
■Mマート <4380> 940円 +150 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
Mマート<4380>はストップ高。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)単独決算が、売上高3億6800万円(前年同期比8.8%増)、営業利益7800万円(同12.7%増)、純利益5100万円(同6.9%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。新人営業員の戦力化が順調に進んだことに加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けてインターネット取引へのニーズが高まったこともあり、出店型のマーケットプレイス市場である「Mマート」(食材を取り扱う市場)が前年同期比77店増の984店、「Bnet」(食材以外を取り扱う市場)が同138店増の357店と順調に増加したことが寄与した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高7億6600万円(前期比11.9%増)、営業利益1億5600万円(同6.6%増)、純利益1億300万円(同5.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■ニッソウ <1444> 6,280円 +1,000 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
リフォーム工事を手掛けるニッソウ<1444>がストップ高。14日の取引終了後、9月30日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて発表した20年7月期の経常利益(非連結)は前の期比15.5%増の1億8600万円となり、続く21年7月期も前期比12.4%増の2億900万円と過去最高益を更新する見通しを示したことも好材料視された。今期は積極的に新規顧客の開拓を進めるほか、需要に対応するための人材育成や人材採用を強化する方針。完成工事高は前期比8.2%増の約29億5300円を見込む。
■日本アジア投資 <8518> 261円 +29 円 (+12.5%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
日本アジア投資<8518>が急騰。14日の取引終了後、ベトナムに280支店を展開するベトナム海運商業銀行(ハノイ市)及びアジアンマーケット企画(東京都千代田区)と協力協定を締結したと発表しており、これが好感された。今回締結した協力協定は、日系その他のアジア企業に対するクロスボーダービジネスやベトナム企業とのM&Aニーズに関連する銀行サービスその他の資本提携機会を提供することが目的。日本アジア投資では現在、投資先の日本企業の海外進出支援とアジア企業の対日投資のサポートや、日本とアジアのクロスボーダーM&A業務を展開しており、そのためのアジアネットワークを強化しているが、今回の協力協定もその一環としている。
■オークファン <3674> 1,458円 +153 円 (+11.7%) 本日終値
オークファン<3674>が続急伸し、年初来高値を更新した。きょう11時ごろ、8月におけるオークファングループのビジネス利用アカウント数が135万3740件になったと発表しており、これを好感する買いが入った。ビジネス利用者に対しては、オークション・ショッピングの相場検索・価格比較サービス「aucfan.com」を始め、BtoB 卸モール「NETSEA」、ネットショップ運営一元管理ツール「タテンポガイド」を提供しており、8月は7787件(前年同月比32%増)の新規登録があったという。
■小僧寿し <9973> 70円 +7 円 (+11.1%) 本日終値
小僧寿し<9973>が後場急伸。きょう13時30分に、20年12月期の連結営業損益を従来予想の3600万円の黒字から5900万円の黒字(前期は1億9500万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウィルス感染拡大の影響で子会社スパイシークリエイトの業績が大きく落ち込む一方、持ち帰り寿し事業の小僧寿し、デリバリー事業のデリズは既存店売上高が好調に推移する。また、JFLAホールディングス<3069>とのエリアフランチャイズ契約の契約金、出店時の加盟金などの収益として3200万円超の利益を見込むという。
■ダブルエー <7683> 3,205円 +298 円 (+10.3%) 本日終値
ダブルエー<7683>が大幅高で4日続伸。14日の取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感する買いが入った。株主優待制度では毎年1月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、ORiental TRaffic、WA ORiental TRaffic、ORTR、WA!KARUのブランド靴1足無料券を贈呈する。無料券は最大税込み1万780円の商品に利用できるという。併せて、非開示だった21年1月期通期の連結業績予想を発表。売上高133億9800万円(前期比4.4%減)、営業利益2億円(同85.3%減)に落ち込む見通しを示した。新型コロナウィルス感染拡大による外出自粛要請を受け百貨店、駅ビル、大型SCなどの主要商業施設が長期間にわたって臨時休業となったことが響く。
■バルニバービ <3418> 876円 +72 円 (+9.0%) 本日終値
バルニバービ<3418>が大幅反発。14日の取引終了後に発表した21年7月期連結業績予想で、売上高102億円(前期比8.1%増)、営業損益収支均衡、最終利益10億円(前期比黒字転換)を見込み、最終利益で最高益を更新する見通しであることが好感された。足もとの経済環境が継続することを想定していることに加えて、既存店の状況や前期に出店した店舗の通年寄与などを考慮したという。また、出店に関しては現時点で3店舗の新規オープンを予定している。なお、20年7月期決算は、売上高94億3300万円(前の期比18.1%減)、営業損益8億9300万円の赤字(前の期5億800万円の黒字)、最終損益9億2000万円の赤字(同3億300万円の黒字)だった。
■トーシンHD <9444> 564円 +43 円 (+8.3%) 一時ストップ高 本日終値
トーシンホールディングス<9444>が一時ストップ高。14日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高44億2300万円(前年同期比10.4%減)、営業利益2億6200万円(同3.8倍)、純利益1億5800万円(同2.4倍)と大幅増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で移動体通信関連事業が落ち込んだものの、原価低減や販管費の削減を図ったことが寄与した。なお、21年4月期通期業績予想は未定としている。
■テックファム <3625> 900円 +63 円 (+7.5%) 一時ストップ高 本日終値
テックファームホールディングス<3625>が一時ストップ高まで買われた。同社傘下のテックファームとNEC<6701>はきょう、NECが国内独占販売権を持つ機械学習自動化ソフトウェア「dotData」のリセラー契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。「dotData」は、米dotDataが開発したAI(人工知能)を活用してデータサイエンスプロセス全体を自動化するソフトウェア。テックファームは自社展開するIoTプラットフォーム「MoL」と「dotData」を連携させ、カメラやセンサーといったIoT機器から収集するデータを分析することで、マーケティングやリスク回避などの新サービス創造を目指すとしている。
■アディッシュ <7093> 3,360円 +220 円 (+7.0%) 本日終値
アディッシュ<7093>が急伸。同社はきょう、投稿者がSNSなどに投稿する前に、内容再考の機会を促すアラート機能を装備したAI(人工知能)検知サービス「matte(マッテ)」の提供を開始したと発表。誹謗中傷によるトラブルが社会問題となるなか、利用拡大などが期待されているようだ。「matte」は、投稿前に不適切な投稿内容をポップアップで見直しを促し、否定的な意見に連鎖的に反応する行為を防ぐことで、ユーザー間のトラブルを減らす効果が見込まれている。ユーザーはオンライン上のコミュニケーションの場に安心して投稿できるようになるほか、プラットフォーム事業者やサイト運営者にとっては自社のサービス価値と健全性が保たれるという。
株探ニュース