ホットリンク Research Memo(8):2020年12月期の業績は合理的な見積が可能となった段階で開示予定

特集
2020年9月15日 15時58分

■今後の見通し

1. 2020年12月期の業績見通し

ホットリンク<3680>の2020年12月期の業績見通しについては、コロナ禍の業績に与える影響が依然不透明であることから未定としており、合理的な算定が可能となった段階で速やかに開示する方針としている。ただ、SNSマーケティング支援事業は前述のとおり、2020年6月以降回復、月次売上が上向きに転じており、7月は3月の売上高を上回る水準まで回復している。SNS広告・運用コンサルティングのニーズは引き続き旺盛なことから、2020年12月期第3四半期以降は右肩上がりの成長が見込まれる。また、DaaS事業についても「Quora」のデータアクセス権販売が新たに開始されるなどのプラス寄与があることから下期も安定成長が続く見通しだ。クロスバウンド事業についてはインバウンド向けの売上については見通しにくいものの、アウトバウンドのプロモーション案件については少なくとも前期実績並みの売上が見込まれている。残りの期間でどれだけ上乗せできるかがカギを握ることになる。

一方、費用面では下期においてもSNSマーケティング支援事業において、営業人員を6名ほど増員する予定にしている。しかし、2020年5月に開発チーム11名が転籍していること、EffyisやトレンドExpressでは増員の予定がないことなどを考えれば、トータルの人件費は上期比で横ばい、あるいは若干減少する可能性もある。このため、四半期ベースで見れば売上高の増加に伴って、営業損失額も縮小し、場合によっては第4四半期に黒字化する可能性もあると弊社では見ている。2019年12月期は事業構造改革を実施したこともあって、通期の営業損失額は1,699百万円となったが、2020年12月期は損失額が大幅に縮小することになる。

同社では2020年12月期の事業方針として、1)日本市場では、「SNSマーケティング」と言えば「ホットリンク」というブランドを確立すること、2)中国市場では、「中国マーケティング」と言えば「トレンドExpress」というブランドを確立すること、3)SNSデータ流通市場においては、Effyisの「Socialgist」というブランドを確立すること、の3点に取り組んでいく方針である。これら3つの事業を基盤として2021年以降の飛躍的成長を目指していく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《EY》

提供:フィスコ

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