株価指数先物【引け後コメント】ナイトセッションで2万3000円の攻防となる可能性が意識されそう

市況
2020年9月17日 17時43分

大証12月限

日経225先物 23100 -200 (-0.85%)

TOPIX先物  1620.0 -9.5 (-0.58%)

日経225先物は前日比200円安(-0.85%)の2万3100円で取引を終了。FRBパウエル議長の声明を受けた米国市場の引け味の悪さもあり、寄り付きは2万3260円とシカゴ先物清算値(2万3300円)を下回って始まった。現物の寄り付き直後につけた2万3280円を高値にじりじりと値を下げる展開が続いた。

前引けのTOPIXが0.51%の下落だったこともあり、日銀のETF買い入れによる需給面での下支えが期待されたが、ランチタイムにおいて2万3100円まで下げ幅を広げる場面があった。その後は2万3140円~2万3170円辺りで保ち合いが続いたが、引けで売られる形となり、結局は本日の安値で取引を終えている。

グローベックスの米株先物はNYダウが400ドル近く下げる場面がみられているほか、ナスダック100先物は1.7%程度の下落で推移している。欧州市場も軒並み1.0%を超える下落で推移している影響により、ナイトセッションは2万3000円を巡る攻防となる可能性がありそうだ。ティックトックについてはオラクルによる米事業買収に向けた進展を見極めたいところでもある。

また、米国では週末にSQを控えていることもあり、大きく振れやすい需給状況であるほか、国内では4連休を控えて積極的にポジションを積み上げてくる流れは期待しづらいだろう。反対にポジションを圧縮させる流れになるようだと、足元で強い値動きが続いていたグロース株への利食いに向かわせ、これが日経225型の重荷となる。

一方で、海外勢はテクノロジー株の利食いを進める中、バフェット氏による日本の大手商社株取得をキッカケにバリュー株の比率を引き上げる動きがあるようだ。日本のバリュー株へのシフトもみられるとの声もある。NT倍率が低下傾向にあることからも、NTショートでのスプレッド狙いが有効になりそうだ。ただし、2万3000円レベルでのボトム形成が強く意識される場面ではNTロングへの切り換えとなろう。

手口面では、日経225先物はJPモルガンが970枚、ドイツが570枚程度の売り越しに対して、SBIが550枚、クレディスイスが330枚程度の買い越し。TOPIX先物ではゴールドマンが2600枚、ドイツが940枚、シティが690枚程度の売り越し。一方で大和が4050枚、メリルが1480枚程度の買い越しだった。大和は日銀経由の買いとみられるほか、連日で買い越しとなったメリルは、年末の日本株ターゲットを引き上げている。

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