話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本製鉄、ITbook、日本情報C

注目
2020年9月24日 15時18分

■日本製鉄 <5401>  992.7円  -42.3 円 (-4.1%)  本日終値

日本製鉄<5401>が6日続落となり1000円大台を割り込んだほか、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>も同じく6日続落で下げ足も加速している状況にある。鉄鋼セクターは業種別下落率でもワースト1位を争う下落歩調となっている。米国では財政出動を伴う経済対策がまとまらず、大統領選前の成立が困難との見方が広がっている。欧州では新型コロナウイルス感染症が再拡大するなど経済活動への影響が懸念されている。世界景気先行きに再び不透明感が漂うなか、景気敏感セクターである鉄鋼株は足もと売り直される展開を余儀なくされている。

■日経レバ <1570>  20,270円  -480 円 (-2.3%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時500円を超える下げで2万円大台攻防の様相となってきた。日経平均に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、個人投資家をはじめとした短期資金の物色対象として人気がある。きょうは、後場に入り日経平均が先物主導で一段安に売り込まれたことで、これに連動する形で日経レバにも売り圧力が強まった。売買代金は上場企業でトップのソフトバンクグループ<9984>をはるかに上回る水準をこなしており、市場参加者の注目度の高さを映し出している。

■日立キャピタル <8586>  2,558円  -34 円 (-1.3%)  本日終値

東京証券取引所がこの日、日立キャピタル<8586>と三菱UFJリース<8593>の売買を午後1時44分から停止した。経営統合に関する報道の真偽等の確認のためとしている。

■関西電力 <9503>  1,047.5円  -9.5 円 (-0.9%)  本日終値

関西電力<9503>は軟調。同社は23日取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績と配当の予想を公表した。今期の売上高は2兆9800億円(前期比6.4%減)、経常利益は1300億円(同38.5%減)の見通しで配当は前期と同じ50円を予想している。新型コロナウイルス感染拡大に伴う電力需要の減少などが、業績悪化要因となる。今期50円配当は市場予想通りだが、経常利益は1800億円前後との見方も出ていただけに利益水準が低いことも警戒されている様子だ。

■サムライJP <4764>  162円  +25 円 (+18.3%) 一時ストップ高   本日終値

SAMURAI&J PARTNERS<4764>が急騰。データ通信ソフト開発などIT事業を祖業とするが、現在はJトラスト<8508>支援のもと投資銀行業務を主力としている。23日取引終了後、Jトラスト傘下のJトラストカードを株式交換で完全子会社化することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。Jトラストカードの子会社である韓国金融機関を傘下に収め、フィンテック技術の構築を加速させる狙いで、これを材料視した短期資金の流入を誘っている。

■ITbook <1447>  1,006円  +91 円 (+10.0%)  本日終値

ITbookホールディングス<1447>が全般下げ相場のなか連日の急騰で初の4ケタ大台乗せを果たした。官公庁に強いITソリューション関連株でマイナンバー分野での実績が高い。菅首相はデジタル行政の加速を掲げており、そのなかマイナンバーカードの普及に注力の構えをみせている。来年にも個人のマイナンバーと預貯金口座を連動させると一部メディアを通じて伝えられており、その関連最右翼として物色人気を集めている。商いも活況で既に売買代金は100億円を超えている。

■日本情報クリエイト <4054>  3,985円  +305 円 (+8.3%) 一時ストップ高   本日終値

日本情報クリエイト<4054>が続急伸し、上場来高値を更新した。きょう11時ごろ、同社が提供する「電子入居申込サービス」と家賃保証サービスを展開するクレデンス(東京都千代田区)が、電子入居申込サービスのデータを活用した家賃保証サービス申込に関する提携を開始したと発表しており、これが好材料視されたようだ。入居申し込みをオンラインで完結する同社の「電子入居申込サービス」とクレデンスが提携を行うことにより、家賃保証サービスを利用する入居希望者、仲介会社、管理会社はこれまでと比較して、手書きでの保証申込書作成の手間や記載漏れの確認などのストレスが少ない、スムーズな保証審査が可能になるという。

■ネットイヤーグループ <3622>  801円  +56 円 (+7.5%)  本日終値

ネットイヤーグループ<3622>が4日ぶりに急反発。きょう午前に、ABEJA(東京都港区)と、CX・UX・EXとAIを掛け合わせ、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するDXスキーム「DXアクセラレータ」を共同で開発すると発表しており、これを好感する買いが入っている。同社が長年培ってきたCXをはじめとしたノウハウやDXの実行経験と、ディープラーニングのリーディングカンパニーであるABEJAの豊富なAI活用の知見・ノウハウを融合し、AI導入・活用まで一気通貫で支援する総合的なDX支援のスキームを開発するという。新型コロナウイルス禍で一段と高まるDX推進ニーズを取り込むことが期待されている。

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