買い一巡後はこう着感が強まりやすく、週末モードといった展開に/オープニングコメント

市況
2020年9月25日 8時38分

25日の日本株市場は、買い先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。24日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに小幅に上昇。トランプ大統領は大統領選に敗退した場合には、法廷闘争に持ち込み速やかな政権移行に抵抗する可能性を警告したことや、新規失業保険申請件数が前週から予想外に増加したことを嫌気し下落して寄り付いた。

その後、8月新築住宅販売件数が減少予想に反し14年ぶり高水準になったことが好感されたほか、ペロシ下院議長が小規模の財政策に取り組む方針を示すと追加財政策への期待が再燃し、底堅い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の23025円。円相場は1ドル105円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行から始まることになり、日経平均の23000円が引き続き支持線として意識されやすいだろう。ただし、NYダウは200日線近辺での反発、ナスダックについても10500ポイントを支持線として意識される水準からの反発であり、楽観的にはなりづらいところであろう。そのため、買い一巡後はこう着感が強まりやすく、週末モードといった展開になりそうだ。

23000円が支持線として意識されるなか、目先的には25日線が位置する23216円辺りを明確に突破しておきたいところであろう。これまで幾度か25日線を割り込む場面はみられたが、その都度早い段階で回復をみせていた。同線が支持線として意識される状況が続いていたこともあり、上値を抑えられるようだと、次第に神経質になりやすいところ。

また、昨日はマザーズ銘柄の一角が後場に入り利食いに押される展開となった。成長期待の大きい銘柄でもあるため、反発を見せてくるようであれば安心感につながろう。また、IPOラッシュとなっているが、寄り付き後に急速に値を下げるような展開ともなれば、これも不安感に向かわせやすいため、日経平均が底堅い値動きを見せたとしても、需給状況に変化がみられてくる可能性があるため、注視する必要がありそうだ。

物色の流れとしてはグロース優位となりそうだが、次第にバリュー株へシフトしやすいと考えられる。また、配当志向の物色も意識されやすいと考えられるため、バリュー株へのシフトをより意識させそうである。

《AK》

提供:フィスコ

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