外為サマリー:1ドル105円30銭台で推移、リスク回避のドル買い一服
28日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=105円39銭前後と前週末の午後5時時点に比べほぼ横ばいとなっている。
25日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=105円58銭前後と前日に比べ10銭強のドル高・円安で取引を終えた。欧米で新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にあるなか、世界経済の先行き不透明感から流動性を確保する動きが継続。ユーロや資源国通貨などに対してドルが買われた流れが対円にも波及し、一時105円70銭まで上伸した。
ただ、投資家のリスク回避姿勢が強まる場面ではドルとともに、低リスク通貨とされる円も買われやすく、一段のドル高・円安にはなりにくい状況。前週末のNYダウが朝安後に切り返したほか、この日の日経平均株価が続伸していることからリスク回避目的のドル買いは一服しており、東京市場では午前9時50分過ぎに105円36銭まで押される場面があった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1617ドル前後と前週末の午後5時時点に比べ0.0060ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=122円43銭前後と同60銭強のユーロ安・円高で推移している。