株価指数先物【引け後コメント】クレディスイスがショートポジションを積み上げる

市況
2020年9月30日 17時42分

大証12月限

日経225先物 23180 -340 (-1.44%)

TOPIX先物 1626.5 -32.5 (-1.95%)

日経225先物は前日比340円安(-1.44%)の2万3180円で取引を終了。寄り付きは2万3440円とシカゴ先物清算値(2万3450円)にサヤ寄せして始まった。米大統領候補によるテレビ討論会を睨んでの相場展開となるなか、その後は2万3450円から2万3500円処での底堅い値動きが続き、グローベックスの米先物が堅調に推移していたこともあり、前引け間際には2万3520円と前日の日中比変わらず水準まで戻す場面もみられている。

しかし、テレビ討論会を契機として急速に弱含む展開となる。米株先物が下げに転じ、ランチタイムの日経225も2万3350円まで一気に値を下げている。現物の後場開始後には、現物と先物とのスプレッドの開きが裁定解消売りにつながり一段安に。日銀のETF買い入れへの思惑などもあったが、討論会後のバイデン氏優勢といった報道も伝わるなか、断続的な売りに下げ幅を拡大しており、現物の大引け後には一時2万3120円まで下落している。

先物主導によるインデックス売りに押される形となり、一気にレンジ下限レベルまでの下落となった。グローベックスのNYダウ先物が一時300ドル近く下落していたことも下落ピッチを速めた一因であろう。

売り仕掛け的な売買によって大幅な下げとなったが、ひとまずナイトセッションは落ち着いた動きをみせているほか、NYダウ先物も150ドル安程度まで下げ幅を縮めてきている。2万3000円から2万3500円でのレンジはキープしており、押し目狙いのタイミングを見極めたいところであろう。もっとも、第1回目の討論会でこの値動きであり、今後控えている第2回、第3回の討論会に向けてより積極的なポジションは取りづらくなった。そのため、しばらくはNTによるスプレッド狙いが有効とみられ、レンジ下限からのリバウンド場面においては、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)となる。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが2270枚、野村が2030枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3550枚程度の買い越し。クレディスイスはCTA経由の売買とみられており、ショートを仕掛けてきた形である。野村はレバETFの調整売りであろう。TOPIX先物ではバークレイズが3940枚、モルガンSが1800枚、ABNアムロが1040枚程度の売り越し。これに対して、ソジェンが2630枚、みずほが2090枚、野村が2070枚程度の買い越しだった。

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