話題株ピックアップ【夕刊】(2):JBR、ソフトバンクG、第一生命HD
■JBR <2453> 1,092円 +26 円 (+2.4%) 本日終値
ジャパンベストレスキューシステム<2453>が続伸。5日の取引終了後、集計中の20年9月期連結業績について、売上高が115億円から120億円(前期比0.1%減)へ、営業利益が12億円から13億8000万円(同15.8%減)へ、純利益が6億円から10億円(同39.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で保守的な予想としていたが、主力の会員・保険サービスが堅調に推移したほか、コロナの影響を大きく見積った駆けつけセグメントで、緊急事態宣言の解除以降はトラブル解決件数が回復傾向にあることが要因としている。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,913円 +163 円 (+2.4%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が続伸。きょうは米株高に追随したリスクオン環境のなか先物上昇に絡むインデックス買いが寄与しているほか、前日のナスダック総合指数が250ポイント超の上昇をみせたことで、米ハイテク株のコールオプションを大量購入していることが報じられている同社にはポジティブ材料となっている。同社の株価は9月上旬に急落したが、その後は戻り足を強めており、きょうは6900円台まで上値を伸ばし、7000円大台復帰から8月4日につけた年初来高値7077円も視界に入りつつある。
■第一生命HD <8750> 1,573円 +37 円 (+2.4%) 本日終値
第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など生保株に買いが流入。前日の米国株市場ではJPモルガンやシティグループ、ゴールドマン・サックスなど大手金融株が買われ全体相場を牽引した。米10年債利回りが大きく上昇し、終値ベースで0.787%と今年6月上旬以来約4カ月ぶりの高値水準に浮上、これを背景に運用環境が改善するとの思惑が株価にプラスに働いた。米国事業を手掛ける大手生保にとってもポジティブ材料となった。また米30年債など超長期債の利回りが上昇していることも株高を後押しした。
■ワタミ <7522> 1,076円 +24 円 (+2.3%) 本日終値
ワタミ<7522>が3日続伸。同社は5日、外食事業の新たな基幹事業・新ブランドとして「焼肉の和民」を展開し、現在の居酒屋業態店舗からの転換を加速させると発表。業態転換は、新型コロナウイルスの感染拡大で外食産業が厳しい状況におかれているなか、新しい生活様式下の外食ニーズの変化に応える新業態への転換が求められていることが背景。同社は居酒屋業態の看板としてきた居酒屋「和民」全店をはじめ、居酒屋業態店舗から順次「焼肉の和民」に転換していくことで、駅前好立地を強みとした「焼肉の和民」を中心とした焼肉事業を今後、主幹事業と位置付けて展開するとしている。
■クラレ <3405> 1,058円 +23 円 (+2.2%) 本日終値
クラレ<3405>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「車の軽量化などにつながる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)市場に本格参入する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、炭素繊維を外部で調達し、自社製の樹脂と合わせて開発するという。加工性に優れた自社製の樹脂を活用することで、生産コストを従来の車向けCFRP部材の半分以下に圧縮し、価格面での訴求力を高めるとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 579.6円 +9.7 円 (+1.7%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、ENEOSホールディングス<5020>など資源開発関連や石油株が総じて買い優勢の展開となった。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われたが、これはWTI原油先物価格が2ドル17セント高と急反発し1バレル=39ドル22セントと40ドル台回復まであと一歩と迫ったことが背景にある。米国株市場で主要株指数が軒並み大幅反発するなどリスクオンの流れが反映されたもので、東京市場でも原油市況と株価連動性の高い銘柄に買いを誘導している。
■アドヴァン <7463> 1,264円 -71 円 (-5.3%) 本日終値 東証1部 下落率9位
5日に決算を発表。「上期経常が35%減益で着地・7-9月期も79%減益」が嫌気された。
アドヴァン <7463> が10月5日大引け後(16:40)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.4%減の20.6億円に落ち込んだ。
■ツクイホールディングス <2398> 571円 -29 円 (-4.8%) 本日終値
ツクイホールディングス<2398>が大幅反落。5日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想を発表しており、売上高943億6700万円(前期比3.5%増)、営業利益33億3200万円(同21.4%減)、純利益21億6700万円(同10.3%増)と営業減益を見込むことが嫌気された。厚生労働省から発出された「新型コロナウイルス感染症に係る通所介護・短期入所生活介護における報酬上の取扱い」に関する影響額を織り込んだ一方、一部備品や資材で価格高騰が継続し事業所への供給のための費用が高水準で推移していることが利益を圧迫する。なお最終利益は「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業(介護分)実施要綱」(介護現場における感染防止策の追加経費助成)に関する影響額を織り込んだ。なお、同じく未定としていた配当予想は、前期と同じ中間・期末各5円の年10円としている。
■クリエイトS <3148> 3,535円 -170 円 (-4.6%) 本日終値
クリエイトSDホールディングス<3148>は反落。5日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算は、売上高860億1400万円(前年同期比12.4%増)、営業利益54億3900万円(同55.6%増)、純利益37億6200万円(同54.4%増)と大幅増益だったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、化粧品などの需要減少があったものの、マスク、消毒液などの感染予防関連商材や、外出自粛に伴う食料品・日用品などの巣ごもり消費の需要が増加した。また、前期からの新規出店による店舗数の増加や調剤部門が堅調に推移したことも寄与した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高3337億円(前期比4.4%増)、営業利益165億2000万円(同7.2%減)、純利益112億9000万円(同7.9%減)の従来見通しを据え置いている。
■ジンズホールディングス <3046> 8,010円 -340 円 (-4.1%) 本日終値
ジンズホールディングス<3046>が反落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比11.7%減となり、4カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。8月20日から販売している、10代後半から20代の女性をターゲットに、なりたい自分の雰囲気に合わせて選べるメガネを提案する「Styles(スタイルズ)」シリーズが好調だったものの、前年の消費税増税に伴う駆け込み需要の反動が大きかった。
株探ニュース