6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ375ドル安、追加経済救済策への期待後退

市況
2020年10月7日 9時10分

■NY株式:NYダウ375ドル安、追加経済救済策への期待後退

米国株式相場は反落。ダウ平均は375.88ドル安の27772.76ドル、ナスダックは177.88ポイント安の11154.60ポイントで取引を終了した。追加経済救済策の合意期待感に大きく上昇して寄り付いた。しかし、貿易赤字が14年ぶり最大に拡大、雇用関連指標も予想を下回ったことが上値を抑えた。トランプ大統領が追加経済救済策の交渉を選挙後まで延期するよう指示したと報じられると、引けにかけて大きく下げに転じた。セクター別では小売りやテクノロジー・ハード・機器が下落した一方、公益事業が上昇。

政府の早期支援期待が後退したため特にパンデミックの被害が大きい航空会社のアメリカン(AAL)、ユナイテッド(UAL)や航空機メーカーのボーイング(BA)が下落。また、電気製品や金融サービスなどを手掛けるゼネラル・エレクトリック(GE)は証券取引委員会(SEC)が同社に対する民事訴訟を勧告する可能性が報じられ下落した。また、オーディオシステムのソノス(SONO)は携帯端末のアップル(AAPL)が同社製周辺機器の取り扱いを停止したため下落した。一方で、半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストによる目標株価引き上げを受けて上昇。

携帯端末のアップル(AAPL)はスペシャルイベントを13日に開催すると発表。5G対応の新型アイフォーン12を発表する見通しで期待が広がっている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米追加経済救済策への期待後退でリスクオフ

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円70銭まで上昇後、105円47銭まで下落して105円66銭で引けた。米追加経済救済策への期待でドル買いが優勢となったが、8月貿易収支の悪化やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加財政支援がない場合の深刻なリセッションを警告したことから、ドル買いは後退。さらにトランプ大統領は、選挙後まで追加経済対策の交渉を延期するよう指示したことから、リスク回避の円買いも観測された。

ユーロ・ドルは1.1808ドルまで上昇後、1.1732ドルまで下落して1.1733ドルで引けた。フランス経済成長の鈍化を警戒したユーロ売りが観測された。ユーロ・円は124円73銭まで上昇後、123円86銭へ下落。ポンド・ドルは1.2986ドルから1.2867ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9133フランから0.9180フランまで上昇した。

■NY原油:続伸、需要回復の期待残る

NY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:40.67 ↑1.45)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+1.45ドルの1バレル=40.67ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.10ドル-40.86ドル。6日のアジア市場で39.10ドルまで下げた後、反転。需要回復への期待は残されており、一段高となった。しかしながら、トランプ大統領は景気対策の交渉を大統領選挙後まで停止すると発表したことから、通常取引終了後の時間外取引で利食い売りがやや活発となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.37ドル -0.25ドル(-1.02%)

モルガン・スタンレー(MS) 47.74ドル -0.86ドル(-1.77%)

ゴールドマン・サックス(GS)201.09ドル -0.71ドル(-0.35%)

インテル(INTC) 51.37ドル -0.32ドル(-0.62%)

アップル(AAPL) 113.16ドル -3.34ドル(-2.87%)

アルファベット(GOOG) 1453.44ドル -32.58ドル(-2.19%)

フェイスブック(FB) 258.66ドル -5.99ドル(-2.26%)

キャタピラー(CAT) 151.53ドル -1.96ドル(-1.28%)

アルコア(AA) 11.67ドル -0.26ドル(-2.18%)

ウォルマート(WMT) 140.63ドル -1.17ドル(-0.83%)

《ST》

提供:フィスコ

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