話題株ピックアップ【夕刊】(1):JIGSAW、BASE、ネクステージ
■JIG-SAW <3914> 6,090円 +810 円 (+15.3%) 一時ストップ高 本日終値
JIGSAW<3914>が一時ストップ高。きょう昼ごろ、米国法人JIG-SAW USが米オラクルとパートナー提携し、JIG-SAWのIoT&クラウド・エコシステムを拡大したと発表しており、これが好材料視された。今回のパートナーシップは、米国をはじめとしたグローバルのエンタープライズ顧客に、オラクルとJIG-SAWのIoTエンジン&SaaS「neqto: 」が統合されたソリューションを提供していくもの。米国農業分野における莫大なIoTスマートソリューションニーズにも対応した斬新なソリューションを開発・展開する予定としている。
■BASE <4477> 15,930円 +1,680 円 (+11.8%) 本日終値
BASE<4477>が5連騰で上場来高値を更新した。7日の取引終了後、青森銀行<8342>と顧客のインターネットビジネス支援を中心とした事業提携を締結したと発表しており、これが好感された。事業提携を通じ、インターネットで誰でも簡単にネットショップの作成と運営ができる「BASE」を同行の顧客に活用してもらうことで、全国にビジネス販路を構築し、青森県内企業のEコマースビジネスを推進していくという。
■ネクステージ <3186> 1,475円 +116 円 (+8.5%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ネクステージ<3186>が5連騰、実質上場来高値を更新している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を従来の1500円から1800円に引き上げたことが好材料視されたようだ。リポートでは、大型店出店による中古車小売市場でのシェア拡大に注目すると報告したうえ、今期から開始した値付けのシステム化や店舗在庫適正化による台粗利改善により、同社の稼ぐ力は一段と高まったと評価している。これを踏まえ、同証券による業績予想を大幅に上方修正している。
■三栄建築設計 <3228> 1,700円 +120 円 (+7.6%) 本日終値
三栄建築設計<3228>が続急伸し、約9カ月ぶりに年初来高値を更新した。7日取引終了後に発表した戸建分譲住宅事業の業績動向で、9月の契約棟数が前年同月比32.2%増、契約金額は同34.6%増となり、これを材料視する買いが入った。直前の四半期である6~8月期も契約棟数、契約金額ともに前年同期比30%を超える実績となっており、好調な業績が続いていることが好感されたようだ。緊急事態宣言が解除された5月以降、在宅時間の増加やテレワークの普及などで戸建住宅の需要は高まっており、これが業績に反映されている。
■EduLab <4427> 10,070円 +670 円 (+7.1%) 一時ストップ高 本日終値
EduLab<4427>が急反発。同社は7日取引終了後、公募増資と売り出しなどの価格は1株につき8836円で決まったと発表した。また、19日に現在の東証マザーズから東証1部に市場変更することも決定された。これを受け、同社株にはあく抜け感からの買いが集まった。公募増資などの申し込み期間はきょうから明日までで、受渡日は19日となる。
■レーザーテック <6920> 9,450円 +580 円 (+6.5%) 本日終値
レーザーテック<6920>が3連騰で9000円大台を回復。機関投資家とみられる実需売りが観測されるなか夏場以降は一貫して下げトレンドをみせていたが、9月中旬を境に売り物を枯らし押し目買い優勢に変わった。米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が戻り歩調を強め、再び過去最高値を射程に捉えており、同社株にも見直し機運が台頭している。半導体マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占しているオンリーワン企業で、5G関連基地局及び5G対応スマートフォン向け需要や世界的なテレワーク拡大を背景としたデータセンター増設需要などが中期的な追い風となる。
■HENNGE <4475> 7,660円 +330 円 (+4.5%) 本日終値
HENNGE<4475>が反発。きょうの朝方に、ドリーム・アーツ(東京都渋谷区)の大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB」と同社のSaaS認証基盤「HENNGE One」が連携を開始したことを明らかにしており、これを好感する買いが入った。「SmartDB」は、あらゆるビジネス現場の業務をデジタル化するアプリケーション基盤。今回の連携により、企業はログインの簡易化とセキュアなアクセス制御でシームレスに業務を遂行できるようになるという。クラウドサービスを複数利用し、業務の効率化を図っている大企業の需要取り込みが期待される。
■イオン北海道 <7512> 890円 +34 円 (+4.0%) 本日終値
イオン北海道<7512>が3日ぶりに大幅反発。7日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.4%増の33億5400万円に伸びて着地。従来の28.4%減益予想から一転して増益となり、これを好感する買いが入った。自粛経済下で抑制されていた需要の反動に加え、特別定額給付金の支給やプレミアム付き商品券の発行を背景に、利益率の高い衣料やゲームなどの販売が回復したことが寄与。出張の抑制や店舗活性化計画の見直し、経費削減の進展も利益上振れに貢献した。併せて、通期の同利益を従来予想の70億円から85億円(前期比5.8%増)へ上方修正している。
■MDV <3902> 2,533円 +88 円 (+3.6%) 本日終値
メディカル・データ・ビジョン<3902>の上値追いに弾みがついている。きょうは一時4.5%高の2556円まで買われ連日の上場来高値更新となった。同社は医療機関や製薬会社向け経営支援を手掛け、データネットワークサービスが売り上げの4割、そしてデータ利活用サービスが売り上げの約6割を占めている。病院や個人から許諾または同意を得て診療データなどの医療・健康情報を蓄積している。既に3000万人を超える患者の診療データベースを保有しており、今後医療業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)で重要なポジションを担うことになる。足もとの業績はコロナ禍にあっても好調に推移、20年12月期営業利益は前期比11%増益と2ケタ成長が見込まれている。
株探ニュース