話題株ピックアップ【夕刊】(3):テクポイント、デュアルT、コーア商HD

注目
2020年10月8日 15時18分

■テックポイント・インク <6697>  539円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

テックポイント・インク<6697>がストップ高。同社は7日、中国の車載機器メーカーであるDDPAI社のドライブレコーダー4シリーズに、自社の映像受信用半導体「TP2850」と映像伝送方式として独自規格「HD-TVI」が採用されたと発表。このほど採用されたのは、DDPAI社が展開する2カメラタイプ、及び電子ミラー一体型タイプの4シリーズのドライブレコーダー。電子ミラーでは車両後方の映像をミラーに表示するため、リアカメラとケーブルで接続して後方の映像を取得するが、その際に「TP2850」を使うことでカメラからのハイビジョン映像を高精細に電子ミラーに表示でき、また「HD-TVI」を使用することで、安価で配線が容易なアナログケーブルを使いながら高精細なハイビジョン映像を伝送できるとしている。

■デュアルタップ <3469>  567円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

デュアルタップ<3469>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。7日の取引終了後、不動産売買などを営むシーラホールディングス(東京都渋谷区)が関東財務局に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これを受けて需給思惑などが働いたようだ。報告書によると、シーラホールディングスと共同保有者の同社株式保有比率は5.01%となり、新たに5%を超えたことが判明した。なお、保有目的は純投資としている。報告義務発生日は9月30日。

■コーア商HD <9273>  2,531円  +206 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

コーア商事ホールディングス<9273>は急反発し、上場来高値(株式分割を考慮)を更新した。7日の取引終了後、11月5日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表しており、これが好感された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待するなど買いが向かった。

■スペースVH <1448>  585円  +46 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

スペースバリューホールディングス<1448>が大幅反発。7日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の15億円(前期比50.5%増)から25億8000万円(同2.6倍)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。ホテル開発事業から撤退する子会社日成ビルド工業が京都市右京区龍安寺に保有する土地を売却することを決定。これに伴い、固定資産売却益7億3000万円が発生することが最終利益を押し上げる。

■ウイルテック <7087>  888円  +66 円 (+8.0%)  本日終値

ウイルテック<7087>が大幅続伸。7日の取引終了後、パートナー(東京都中央区)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表しており、これが好感する買いが優勢となった。パートナーは同社が運営するIT技術者派遣事業などを新設分割により分社化して設立される会社で、12月1日に予定する分社後に全株式を取得するという。買収により既存顧客や新規開拓先のシステム開発ニーズを取り込む構えで、業容拡大による業績への寄与が期待されている。

■農業総合研究所 <3541>  815円  +46 円 (+6.0%)  本日終値

農業総合研究所<3541>が大幅高。同社は7日の取引終了後、20年8月期の最終損益が3100万円の黒字(前の期比40.9%増)になる見通しだと発表した。従来予想の2700万円の赤字から一転して黒字に浮上する。この日は業績好転期待から買い人気が高まった。また、売上高を32億円から34億7300万円(同21.8%増)に見直したほか、営業損益も4000万円の赤字から3600万円の黒字(同18.2%減)へ上方修正した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり消費や内食需要を背景に青果需要が高まったことから売上高は想定を上回る水準で推移した。利益面では、売り上げの拡大に加え、緊急事態宣言に伴う営業自粛による事業経費の未消費があったことなどが、プラス要因に働いた。

■野村マイクロ <6254>  2,054円  +100 円 (+5.1%)  本日終値

野村マイクロ・サイエンス<6254>が4連騰。半導体向け超純水装置を主力としており、韓国、中国、台湾の大手半導体メーカー向けで需要を捉えている。韓国サムスン電子との取引実績が厚いが、サムスンがきょう発表した20年7~9月期の決算速報で営業利益が前年同期比58%の伸びを示したことが伝わっており、同社株を刺激する材料となっている。米国株市場主導で半導体関連株が総じて人気化しており、その流れにも乗っている。

■エイチーム <3662>  854円  +38 円 (+4.7%)  本日終値

エイチーム<3662>が大幅に4日続伸。同社はスマホゲームと日常生活情報サイトの運営を主力とし自転車の電子商取引(EC)サイトも展開している。東海東京調査センターは7日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価は1300円とした。20年7月期の連結営業利益は前の期比54.7%減の12億7300万円だった。コロナ禍の影響は、引っ越し比較や結婚式場情報サイトなどを運営するライフスタイルサポート事業にはマイナス、スマホゲームなどエイターテインメント事業には限定的、自転車通販のEC事業にはプラスに働いた。同証券では、21年7月期の同利益は前期比49.9%減の6億3700万円(会社予想5億円)を予想。今期は費用先行の業績端境期とみている。22年7月期からは本格的な業績回復が見込め、同利益は23億9000万円を予想している。

■Abalance <3856>  1,432円  +57 円 (+4.2%)  本日終値

Abalance<3856>に投資資金の攻勢継続。同社の株価は(10月1日に全銘柄売買停止はあったものの)9月25日以降、連日上昇を続けており、きょうの高値まで9営業日で85%も株価水準を切り上げている。11月に予定される大統領選で優勢が伝えられているバイデン前副大統領が再生可能エネルギーを重視する政策を掲げており、東京市場でも太陽光発電に絡む銘柄を刺激している。同社は経営再建に向け法人向けソフトウェア開発事業から、経営の重心を太陽光発電などのグリーンエネルギー事業に移しており、関連有力株として存在感を高めているもよう。

■GFA <8783>  183円  +3 円 (+1.7%)  本日終値

GFA<8783>が高い。同社は不動産証券化を軸とした金融サービスを展開する。業績は低迷しており、株価も低位に位置するが、10月に入り押し目買いの動きが出るなど調整一巡感も出ていた。7日取引終了後、不動産再生事業を手掛けるSATAS(東京都港区)と資本・業務提携契約の締結を決議したと発表、これを手掛かり材料に投資資金が集中する格好となった。SATASが運営する不動産共同投資商品「WARASHIBE」に不動産物件を供給するパイプライン契約を締結。資本面ではSATAS株式を19%取得するとしている。

●ストップ高銘柄

GMOメディア <6180>  1,921円  +400 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値

グランディーズ <3261>  463円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

イオレ <2334>  3,225円  +503 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

フレンドリー <8209>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

クリエアナブキ <4336>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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