明日の株式相場に向けて=半導体関連株に資金還流

市況
2020年10月8日 17時01分

きょう(8日)の東京株式市場は終始買い優勢の展開で、日経平均株価は寄り後も尻上がりに水準を切り上げ、結局前日比224円高の2万3647円と反発した。日米ともにトランプ米大統領の経済政策に関するツイッターの内容に一喜一憂しながら、大統領選は民主党バイデン候補の勝利を買いの根拠とする相場。違和感を禁じ得ないが、基本的に相場の足腰は強い。不透明材料を上げればきりがないが、現状は何があっても過剰流流動性が下値を支え、押し目は買いで報われるという半ば信仰的なコンセンサスが底流している。

ここ米大統領選に向けてバイデン氏優勢との見方が強まっていたこともあって、主力ハイテク株からバリュー株への投資資金シフトの動きも指摘されていたが、直近は再びハイテクセクターに資金が還流している。特に、半導体関連株を物色する動きがにわかに厚みを増している。レーザーテック<6920>は7月中旬から9月中旬にかけて2カ月にわたり下落基調が続いていたが、その後は戻り足に転じ、今週に入ってからは大勢2段上げの様相をみせ始めている。東京エレクトロン<8035>も同様に強い足で、きょうは1000円を超える上昇をみせた。ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>などにも大口の買い注文が流入、きょうの相場はさながら半導体祭りだったといってよい。この流れが中小型にも波及するか。比較的時価増額の小さいローツェ<6323>や野村マイクロ・サイエンス<6254>なども動意含みだ。更に小型で出遅れのアドテック プラズマ テクノロジー<6668>あたりに資金が下りてくる可能性もある。

また、東証マザーズ市場の人気も相変わらずで、きょうはマザーズ指数が4連騰でついに1300台を回復。こうなると2018年1月につけた1355の高値を超えられるかどうかに関心が高まる。仮にここをクリアすると2006年8月以来約14年2カ月ぶりの高値圏浮上となる。

あすのスケジュールでは、8月の家計調査、8月の毎月勤労統計速報値など。また、オプションSQ算出日にあたる。海外では中国財新非製造業PMI、8月の米卸売在庫・売上高などが注目される。なお、韓国と台湾市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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