<動意株・9日>(前引け)=アウン、大有機、良品計画

材料
2020年10月9日 11時33分

アウンコンサルティング<2459>=ストップ高。同社は8日、「YouTube SEO」サービスを新たに開始すると発表しており、これが好感されているようだ。SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」。同社は20年以上のSEOに関するノウハウを生かし、通常のGoogle検索とは異なるアルゴリズムで形成されているとされる評価項目を分析し、企業のプロモーションを支援するとしている。また同日に、ポストスケイプ(東京都渋谷区)との業務提携により、CVXのタイ・ベトナム圏での独占販売権を獲得したと発表していることも買い手掛かりとなっているもよう。CVXとは、デザイン・コーディングの知識が不要で、ランディングページのA/Bテストからトラッキング、クリエイティブ改善まで支援するLPO(ランディングページ最適化)ツール。ポストスケイプと連携し、タイ語、ベトナム語のツール開発支援を行うとともに、タイ・ベトナムのローカル企業に対してサービス提供することで、アウンコンサルティングとポストスケイプ双方の事業展開の促進など、包括的な業務提携の実施が可能となるとしている。

大阪有機化学工業<4187>=大幅続伸。同社は8日、自社開発した高分子液晶型光配向材料が、有機ELディスプレーに使われる薄型積層フィルムの原材料として採用され、量産・販売を開始したと発表。これが材料視されているようだ。この材料は、その高い配向力を生かすことで、有機ELフレキシブルディスプレー用薄型積層フィルム用途だけでなく、自動車や建材などに用いられる調光フィルムやAR(拡張現実)・VR(仮想現実)向けホログラフィック光学素子といった、将来拡大が期待される新規分野への展開も可能。同社は引き続き、用途開発及び性能の更なる向上を目指すとしている。

良品計画<7453>=カイ気配スタートでもみ合いを上放れ。8日取引終了後に発表した20年8月期決算は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け低迷し、営業利益は8億7200万円(前の期実績は363億8000万円)と急激な落ち込みをみせた。ただ、株価面では今期の業績悪については織り込みが進んでいた。また、足もとは食品などを中心に巣ごもり需要を取り込み、回復色を強めている。売上高の拡大に加えコストコントロールなども寄与して21年8月期営業利益は492億円見通しと前期の落ち込みを大幅に上回る急回復を予想しており、これを手掛かり材料に買いを引き寄せている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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