話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナビタス、ADプラズマ、システムディ

注目
2020年10月9日 15時21分

■ナビタス <6276>  431円  +80 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値

ナビタス<6276>がストップ高。8日の取引終了後、中国市場における検査装置事業を強化するため、100%出資で新会社「希瑞斯(上海)視覚科技」を設立することを決定したと発表しており、これが好材料視された。新会社は、製造業の自動化が進む中国で画像検査処理需要が旺盛なことから、よりスピーディーな判断とアクションを展開することが目的で、画像検査システムの輸入及び販売、保守、メンテナンス、その他関連するサービスを提供する。なお、業績に与える影響は軽微としている。

■ADプラズマ <6668>  1,304円  +110 円 (+9.2%)  本日終値

アドテック プラズマ テクノロジー<6668>が全般軟調相場のなか逆行高。半導体向けを主力とする高周波プラズマ電源装置のトップメーカーで、ここ世界的に半導体市況回復期待が高まるなか、見直し買いが流入している。前日のアジア株市場では半導体受託生産世界トップのTSMCの7~9月の売上高が大幅な伸びとなったことで同社の株価も上昇、大手半導体メーカーの設備投資意欲の高まりを織り込みに行く段階に入った。同社は来週14日に20年8月期の決算発表を控えるが、営業利益段階で前期比85%増の10億5000万円を計画している。市場では未達の可能性が意識されているが、株価的には織り込みが進み、ここ三井住友DSアセットマネジメントが純投資目的で保有株を買い増す動きなどをみせていることも思惑につながっている。

■システム ディ <3804>  1,990円  +161 円 (+8.8%)  本日終値

システム ディ<3804>が急伸、年初来高値を更新した。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は1650円から2200円に見直した。同社は特定業種・業務に特化したパッケージソフトを提供している。特に、行政のデジタル化やハンコレス、ペーパーレスの動きが加速するなか、同社はこの流れに貢献できるサービスを多く持っていることに注目している。20年10月期の連結営業利益は会社予想の6億700万円に対して6億9000万円(前期比29%増)と増額修正を見込んでおり、21年10月期は7億3000万円への増益を予想している。

■魚喜 <2683>  1,117円  +80 円 (+7.7%)  本日終値

魚喜<2683>が大幅続伸。8日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)連結業績について、売上高が50億円から51億6300万円(前年同期比11.1%減)へ、営業利益が1500万円から6000万円(同4.3倍)へ、最終利益が500万円から2200万円(前年同期1000万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これが好感された。内食需要の高まりで鮮魚事業が堅調に推移したことに加えて、巣ごもり需要を考慮した商品仕入れの実施、品切れや廃棄ロスの軽減などを図ったことが寄与した。

■北興化学工業 <4992>  757円  +47 円 (+6.6%)  本日終値

北興化学工業<4992>が大幅反発。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年12月~20年8月)連結決算が、売上高321億9900万円(前年同期比3.8%減)、営業利益26億3400万円(同3.5%減)、純利益22億9600万円(同0.5%減)と減収となったものの、6~8月期は35.4%営業増益となっており、これが好感された。農薬事業の国内販売で、流通在庫の影響や海外からの原材料の入荷遅れに伴う生産・出荷の遅れが生じ、販売が減少したことが響いた。ただ、ファインケミカル事業で高利益品目の構成比が上昇したことや、海外子会社の製造コストの低減を図ったことなどが奏功した。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高435億円(前期比3.6%増)、営業利益30億円(同3.4%増)、純利益28億5000万円(同1.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■No.1 <3562>  3,480円  +130 円 (+3.9%)  本日終値

No.1<3562>が後場上げ幅を拡大。前引け後に、子会社アレクソンが情報通信機器の企画開発・製造・販売を手掛ける台湾AMITワイヤレス社と、AMITが展開する5G通信対応製品の販売に関するアライアンスを締結したと発表しており、これが好感された。今回締結したアライアンスにより、No.1は、AMIT製品の販売だけではなく、5G通信を利用した製品の開発及び受託開発ビジネスへの展開を目指すという。具体的には中小企業向けのテレワーク環境構築のためのソリューションの開発や、受託開発事業(OEM/ODM)への5G並びにIoT技術の展開などを行うとしている。

■博展 <2173>  403円  +5 円 (+1.3%)  本日終値

博展<2173>が反発。8日の取引終了後、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerry(東京都千代田区)と、デジタル技術とビッグデータによりイベント来場者の行動・属性などを分析し、デジタルマーケティングへ活用する新サービス「イベシル」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。新サービスは、ビーコンやIoTセンサーの設置によりリアルの「場」の効果を測定可能とし、イベント会場者・ブース訪問者の来訪・日常行動特徴などのリアル行動分析、データやインサイトをシームレスに広告などのデジタルマーケティング施策に連携するもの。混雑状況に応じた新しい集客を実現するとともに、質の高い体験の提供が可能なリアルイベントで取得したデータを生かして、類似する幅広いユーザーにデジタル上でライトな体験を届ける統合的なマーケティング活動を推進するとしている。

■ウィルグループ <6089>  871円  +8 円 (+0.9%)  本日終値

ウィルグループ<6089>が高い。正午ごろ、セブン銀行<8410>と業務提携し、給与前払いサービスの提供を開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、セブン銀が提供する「リアルタイム振込機能」により、ウィルG子会社のウィルオブ・ワークが提供するワークシェアアプリ「デイワク」上で、求職者は就業すると原則24時間・365日給与前払い申請を行うことができ、いつでも給与の受け取りが可能になるというもの。求職者にとっては、就業後すぐに給料を受け取ることが可能になる利点があるほか、企業側にとっても採用数が向上し、労務管理機能により業務負担も軽減するメリットがあるとしている。

■ヤマザワ <9993>  1,840円  +16 円 (+0.9%)  本日終値

ヤマザワ<9993>が年初来高値を更新。8日の取引終了後、21年2月期連結業績予想について、売上高を1127億円から1130億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を11億6000万円から17億円(同2.7倍)へ、純利益を4億5000万円から7億円(前期2億2000万円の赤字)へ上方修正したことが好材料視された。新型コロナウイルス感染症の影響による内食需要などの高まりが想定以上に継続していることを受けて、下期も引き続き食料品を中心とした売上高の増加を見込んでいることが要因。加えて、上期に4店舗の不採算店舗の閉店などによる販管費の削減や、売上高増加に伴う値下げ・廃棄削減による利益率の改善があったことも寄与する。

■C&R <4763>  1,252円  -230 円 (-15.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位

クリーク・アンド・リバー社<4763>が急反落。8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高184億5400万円(前年同期比11.8%増)、営業利益14億5500万円(同15.0%増)、純利益9億6600万円(同22.1%増)と2ケタ増益となったものの、6~8月では14.9%営業減益となったことが嫌気された。新型コロナウイルスの影響で、医療分野でレジナビフェアを中止したことなどが響いた。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高400億円(前期比21.4%増)、営業利益26億円24.8%増)、純利益16億円(同17.7%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

GMO-FG <4051>  20,730円  +4,000 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値

トミタ電機 <6898>  2,130円  +400 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

HENNGE <4475>  9,160円  +1,500 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

デュアルタップ <3469>  667円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

三櫻工業 <6584>  684円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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