<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2020年10月9日
今週の日経平均終値は23619円69銭、前週末比589円79銭高でした。
今週の日経平均は結局のところ大幅な米株上昇にサポートされて4週ぶりに反発しました。先週のショック材料で売り込んだ向きの買い戻しもあり、少ない出来高でも週間で500円以上の上げ幅を示現しています。これで日経平均は6月高値以降、8月、9月、10月と3カ月連続で月間高値を更新。更新幅はそれぞれ小さいですが緩やかな上昇基調にあることは間違いないでしょう。ベースにあるものは日米や中国などの景気回復とカネあまりです。カネあまりを生む金融・財政政策は今後も継続される可能性が高く、日本を含む世界の株式は大崩れする心配はまだないでしょう。逆に不安なのは9月の米国で起こったような、短期的に大きく買い上げられたハイテク株のミニバブルで、今後もそのような実態経済にそぐわない大幅な株価上昇が起こった時は注意が必要となります。米大統領選はどちらが勝利しても経済対策の手を抜くことはできません。ここに来て結果が大きな波乱を生むという懸念は少しですが薄れています。(ストック・データバンク 編集部)