話題株ピックアップ【昼刊】:JINSHD、ビックカメラ、メドレー

注目
2020年10月12日 11時39分

■ライク <2462>  2,363円  +372 円 (+18.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ライク<2462>が4日ぶり急反発。同社はスマートフォンの店頭販売員などの人材派遣業務のほか、介護事業などを展開するが、足もとの業績は好調を極めている。前週末9日取引終了後に発表した、20年6~8月期決算は売上高が前年同期比6%増の131億6300万円、営業利益は同53%増の8億3800万円と大幅な伸びを達成した。対通期進捗率の高さから、通期営業利益21億5000万円(前期比7.5%増)についても上方修正の可能性があり、ここからの株価上昇余地を見込んだ投資資金の買いを誘導している。

■ジンズホールディングス <3046>  8,570円  +780 円 (+10.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

ジンズホールディングス<3046>が急反発している。9日の取引終了後、21年8月期の連結業績は売上高718億円(前期比19.2%増)、経常利益77億5000万円(同33.0%増)になりそうだと発表。いずれも2期ぶりに過去最高を更新する見通しとなり、これを好材料視する買いが入っている。今期は国内アイウエア事業で下期に向けて客足が回復し、既存店売上高は前期比16.9%増を見込む。また、新規出店は国内20店舗、海外15店舗の純増を計画し、EC販売は一段の拡大を予想する。好調な業績を踏まえ、今期の年間配当は前期比32円増の57円に大幅増配する方針とした。なお、同時に発表した20年8月期の売上高は602億5800万円(前の期比2.6%減)、経常利益58億2700万円(同16.9%減)だった。

■ビックカメラ <3048>  1,306円  +106 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

ビックカメラ<3048>が大幅続伸している。前週末9日の取引終了後に発表した21年8月期連結業績予想で、売上高8960億円(前期比5.7%増)、営業利益150億円(同24.3%増)、純利益79億円(同44.9%増)と大幅増益を見込み、年間配当を前期比2円増の15円を予定していることが好感されている。家電エコポイント制度終了から約10年が経過したことで、テレビや冷蔵庫、エアコンなどの買い替え需要を見込むほか、テレワークやオンライン授業に関連する商品や、巣ごもりに伴う高付加価値機能の調理家電、5Gサービスの拡充によるスマートフォンの売り上げ伸長などを見込む。また、インターネット通販事業の拡大や、21年春に予定している熊本県熊本駅北ビルへの新規出店なども寄与する見通しだ。なお、20年8月期決算は、売上高8479億500万円(前の期比5.2%減)、営業利益120億6600万円(同47.4%減)、純利益54億5000万円(同61.2%減)だった。

■シーティーエス <4345>  996円  +73 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

シーティーエス<4345>が急動意。一時85円高の1008円と値を飛ばし、一気に4ケタ大台を回復した。上陸が警戒された台風14号は高気圧に北上を阻まれて南下し、きょう午前9時に小笠原近海で熱帯低気圧となったことが観測された。しかし、今後も日本列島は台風被害に対する懸念が拭えない状況にある。そうしたなか、災害復旧・防災など国土強靱化をテーマに建設業界はIT技術を活用したコンサルティング企業が重要なポジションを占めるとの認識が広がっている。同社は建設ICTの専門企業であり、クラウド・IoTサービスによって生産性を向上させるシステムや、導入から活用支援までトータルサポートする測量計測事業などを全国展開しており、関連有力株としてマーケットの視線が向いている。本社敷地を活用してネットワークカメラなどの映像機器やネットワーク環境を現場に似た屋外環境で検証可能とするDEフィールドラボなど、業界他社で類を見ない取り組みも注目を集めている。

■サカタのタネ <1377>  3,945円  +200 円 (+5.3%)  11:30現在

9日に決算を発表。「上期経常を16%上方修正」が好感された。

サカタのタネ <1377> が10月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比21.6%増の38.9億円に伸びた。併せて、6-11月期(上期)の同利益を従来予想の31億円→36億円(前年同期は43.1億円)に16.1%上方修正し、減益率が28.1%減→16.5%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒サカタのタネの詳しい業績推移表を見る

■イチネンHD <9619>  1,291円  +39 円 (+3.1%)  11:30現在

イチネンホールディングス<9619>が大幅反発している。前週末9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1110億円(前期比12.4%増)へ、営業利益を50億円から65億円(同5.5%減)へ上方修正したことが好感されている。自動車リース関連事業が好調に推移していることに加えて、基幹システムの開発中止に伴い当初発生を見込んでいたシステム償却費などの経費が発生しない見通しとなったことが要因。なお、基幹システムの開発中止に伴う特別損失の計上で、純利益は29億6000万円から25億円(同43.5%減)へ下方修正した。

■セントラル警備保障 <9740>  3,810円  +90 円 (+2.4%)  11:30現在

セントラル警備保障<9740>が3日続伸している。前週末9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高339億1600万円(前年同期比0.9%増)、営業利益26億2700万円(同24.2%増)、純利益17億9100万円(同28.7%増)と大幅増益となったことが好感されている。大規模な国際イベントの開催延期や新型コロナウイルス感染症の影響があったものの、機械警備部門で鉄道関連向けを中心とした画像関連サービスが伸長した。また、工事・機器販売部門で防犯カメラの販売を中心とした画像関連システムや、鉄道系ICカードが利用できる入退室管理システム「centrics(セントリックス)」なども好調に推移し、従来予想の営業利益21億円を上回って着地した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高700億円(前期比3.2%増)、営業利益45億円(同5.6%増)、純利益30億円(同4.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ロゼッタ <6182>  3,505円  +75 円 (+2.2%)  11:30現在

ロゼッタ<6182>が反発している。前週末9日の取引終了後、VR・AR・MRプロダクトの企画・開発を行うSynamon(東京都品川区)と資本・業務提携を行うと発表しており、これが好材料視されている。同社は、10月より本社機能のVR移転を開始するほか、国境フリー・言語フリー・文書フリーのVRオフィスを独自に開発するためp2p(東京都渋谷区)と資本・業務提携し、合弁会社MATRIXの設立を発表している。一方、Synamonは、VR空間上に複数人接続可能でリッチな標準機能を搭載したバーチャルビジネスプラットフォーム「NEUTRANS BIZ」を提供していることから、今回の資本・提携により、SynamonのVR技術をベースに、更に国境フリー・言語フリー・文書フリーのグローバル・ユビキタス・オフィスへと発展させる開発を行うとしている。

■メドレー <4480>  6,140円  +110 円 (+1.8%)  11:30現在

メドレー<4480>が6日続伸し連日で年初来高値を更新している。田村憲久厚生労働相、河野太郎規制改革相、平井卓也デジタル改革相が9日の記者会見で、初診を含めたオンライン診療を原則解禁すると発表しており、関連銘柄に買いが入っている。オンライン診療は現在、新型コロナウイルス対策として特例的に初診から認められているが、感染が収束したあとも原則解禁するという。発表を受けてメドピア<6095>などオンライン診療関連が買われているほか、ソフトマックス<3671>など電子カルテ関連の一角も買われている。

■東京エレクトロン <8035>  28,530円  +100 円 (+0.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が買い優勢の展開となっている。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が揃って3日続伸と上値指向を強めたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は約1カ月半ぶりに史上最高値を更新した。世界的に半導体市況回復に対する期待感は根強く、東京市場でも米国株市場に相対的に出遅れている半導体セクターを買い直す動きが観測されている。ただ、足もと外国為替市場で1ドル=105円台後半の推移とドル安・円高含みに不安定な動きをみせていることは、株価の上値を重くする要因に。

■養命酒製造 <2540>  1,842円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在

養命酒製造<2540>が反発している。前週末9日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)単独業績について、営業利益を8000万円から2億5000万円(前年同期比48.7%減)へ、純利益を1億7000万円から3億円(同51.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響を想定以上に受けたことで、売上高は49億1000万円から47億2000万円(同9.6%減)へ下振れたものの、活動自粛に伴う販管費の減少が寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、新型コロナの影響売上高を109億8000万円から106億2000万円(前期比1.4%増)へ下方修正したものの、営業利益5億2000万円(同13.0%減)、純利益6億8000万円(同13.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■カーブスHD <7085>  669円  -71 円 (-9.6%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

9日に決算を発表。「今期経常は19%減益へ」が嫌気された。

カーブスホールディングス <7085> が10月9日大引け後(16:00)に決算を発表。20年8月期の連結経常利益は前の期比77.8%減の11.6億円に落ち込み、21年8月期も前期比19.3%減の9.4億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。

⇒⇒カーブスHDの詳しい業績推移表を見る

■OSG <6136>  1,664円  -137 円 (-7.6%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

9日に決算を発表。「12-8月期(3Q累計)経常が62%減益で着地・6-8月期も98%減益」が嫌気された。

OSG <6136> が10月9日大引け後(15:00)に決算を発表。20年11月期第3四半期累計(19年12月-20年8月)の連結経常利益は前年同期比62.2%減の60.4億円に大きく落ち込んだ。

⇒⇒OSGの詳しい業績推移表を見る

■吉野家ホールディングス <9861>  1,921円  -139 円 (-6.8%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

9日に決算を発表。「上期経常が赤字転落で着地・6-8月期も赤字転落」が嫌気された。

吉野家ホールディングス <9861> が10月9日大引け後(16:00)に決算を発表。21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常損益は50億円の赤字(前年同期は30.2億円の黒字)に転落した。

⇒⇒吉野家ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■安川電機 <6506>  4,045円  -280 円 (-6.5%)  11:30現在

安川電機<6506>は売り優勢で始まり6日ぶり反落。同社は前週末9日取引終了後、市場で注目されていた20年3~8月期決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による企業の設備投資需要低減を背景に営業利益は前年同期比8%減の132億9400万円と減益を余儀なくされたものの、コスト削減努力などが寄与して従来予想の45億円を大幅に上回って着地した。また、主力の中国向けで受注高が回復傾向にある。これまで未開示だった21年2月期の業績見通しについても発表、営業利益は前期比8%減の222億9400万円を見込んでおり、マーケットの事前コンセンサスよりも強い。ただし、株価面では9月下旬以来上げ足を強めており、直近は空売り筋の買い戻しも一巡したとみられることから、目先は売りに押される展開となった。

■アズ企画設計 <3490>  1,583円  +300 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

アズ企画設計<3490>がカイ気配スタートとなっている。前週末9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)単独決算が、売上高34億7000万円(前年同期比61.6%増)、営業損益3200万円の赤字(前年同期9100万円の赤字)、最終損益1400万円の赤字(同9500万円の赤字)と赤字幅縮小で着地し、6~8月では黒字転換したことが好感されている。金融機関による融資の厳格化が続いているものの、主力の販売事業で活発な営業活動を行うことで、売り上げが大幅に向上したという。なお、21年2月期通期業績予想は引き続き未定としている。

●ストップ高銘柄

アウンコンサルティング <2459>  380円  +80 円 (+26.7%) ストップ高   11:30現在

ナビタス <6276>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

GMOアドパートナーズ <4784>  658円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在

イメージ情報開発 <3803>  733円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.