話題株ピックアップ【夕刊】(2):UUUM、サイゼリヤ、リンガハット

注目
2020年10月15日 15時18分

■UUUM <3990>  2,036円  -330 円 (-14.0%)  本日終値

UUUM<3990>が急落。14日の取引終了後に発表した21年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算は、売上高49億9700万円(前年同期比9.3%減)、経常利益4100万円(同90.1%減)に落ち込んでおり、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外の企業が広告出稿を抑制したことに加え、自社主催のイベントを中止したことなどが響いた。また、地代家賃を中心に販管費が増加したことも利益を圧迫した。会社側は、足もとでは広告市況は回復しつつあり、売上高は第1四半期を底に今後は回復する見通しとしている。

■トランザクション <7818>  1,030円  -152 円 (-12.9%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

14日に決算を発表。「今期経常は11%減益、1円増配へ」が嫌気された。

トランザクション <7818> が10月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年8月期の連結経常利益は前の期比37.8%増の28.5億円に拡大したが、21年8月期は前期比11.0%減の25.4億円に減る見通しとなった。

⇒⇒トランザクションの詳しい業績推移表を見る

■サイゼリヤ <7581>  1,993円  -143 円 (-6.7%)  本日終値

サイゼリヤ<7581>が急落。同社は14日取引終了後に21年8月期の連結最終損益は36億円の赤字と2期連続の赤字となる見通しを明らかにしたことが嫌気された。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で客足の戻りが鈍いことが響く見通しだ。なお、20年8月期の連結最終損益は34億5000万円の赤字(前の期は49億8000万円の黒字)と11期ぶりに最終損失を計上している。

■リンガーハット <8200>  2,209円  -153 円 (-6.5%)  本日終値

リンガーハット<8200>が続急落。14日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の連結最終損益が69億8400万円の赤字(前年同期は4億5200万円の黒字)に転落したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症対策として営業時間の短縮や臨時休業を実施したことが響いた。また、店舗撤退などで減損損失16億2500万円を計上したほか、繰り延べ税金資産も13億7300万円取り崩したことも大幅赤字の要因となった。併せて、非開示だった21年2月期通期の同損益は87億円の赤字(前期は2億1000万円の赤字)になる見通しだと発表している。

■日本情報クリエイト <4054>  6,510円  -330 円 (-4.8%)  本日終値

日本情報クリエイト<4054>が続急落。14日取引終了後、東京証券取引所と日本証券金融が15日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化すると発表しており、これが弱材料視された。東証は委託保証金率を現行の50%以上から70%以上に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の50%から70%に引き上げる。信用規制の強化を受けて人気離散などが警戒されたようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,016円  -149 円 (-2.1%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が反落。株価はここ米国株市場でナスダック総合指数が上昇基調にあったことなどを背景に5日移動平均線を絡め上値指向にあったが、目先は利食い売り圧力が強まった。同社が出資するアリババ集団の傘下企業である金融会社アント・グループに、米国務省が対米禁輸リストに追加する提案を出したことがロイター通信によって報じられ、これがソフトバンクGにとってもネガティブ材料とみなされている。

■凸版印刷 <7911>  1,422円  -14 円 (-1.0%)  本日終値

凸版印刷<7911>は軟調に推移。SMBC日興証券は14日、同社株の目標株価を2050円から1600円に引き下げた。投資評価の「2」は継続した。新型コロナウイルス感染拡大による影響などを考慮し、業績予想を引き下げた。21年3月期の連結営業利益は615億円から430億円(会社計画400億円)、22年3月期は575億円から520億円に見直した。過去1年ほどで想定していたカタリストは、自社株買いなど資本政策への積極化、上場子会社への対応、成長戦略の芽が明確に確認されることなどだったが、いずれも確認ができなかったと振り返った。また、今後についてもコロナ禍でキャッシュアウトを伴うコーポレートアクションは出てこないとみており、株価は割安な水準ともいえるが、買い上がるカタリストに乏しいと指摘している。

■テーオーHD <9812>  299円  +80 円 (+36.5%) ストップ高   本日終値

テーオーホールディングス<9812>がストップ高。14日の取引終了後に発表した21年5月期第1四半期(6~8月)の連結経常損益が9300万円の黒字(前年同期は8800万円の赤字)に浮上しており、これが好材料視された。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた自動車関連事業は低迷したものの、流通事業のホームセンター部門で感染症予防関連商品の需要が増加したほか、木材事業における固定費の圧縮効果なども寄与し、経常黒字を達成した。なお、通期業績予想は引き続き未定としている。

■セキド <9878>  499円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

セキド<9878>がストップ高。同社はきょう、自社運営するGINZALoveLoveが9~11日にかけてイオンモール太田で開催した「韓国コスメ催事」で、想定以上の売り上げになったと発表。これが株価を刺激したようだ。この催事で販売が多かったのは、韓国コスメブランド「MEDIHEAL(メディヒール)」と世界的に人気のアーティスト「BTS」との限定コラボ商品。同社は商品を緊急補充し、16日から始まる次の催事に向けて準備を整えるとしている。

■農業総合研究所 <3541>  1,001円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

農業総合研究所<3541>がストップ高。同社は14日取引終了後、JR東日本<9020>などと資本業務提携を締結したと発表した。農業総研は、第三者割当増資を実施しJR東日本に対して1株につき741円で13万4900株(持ち株比率0.62%)を発行する。同社は「農家の直売所」を展開しているが、JR東日本が有する駅及び駅周辺施設を活用することで生産者の拡大および集荷量の増加、物流インフラの更なる増強を図る。また、JR東日本グループが運営する小売店舗及びインターネットショッピングモール「JRE MALL」で集荷した農作物を販売する。更に、一般貨物自動車運送事業や青果販売業などを手掛ける福岡ソノリク(佐賀県鳥栖市)と農林漁業への投資を行う農林漁業成長産業化支援機構(A―FIVE、千代田区)にも、それぞれ13万4900株、48万5900株の第三者割当増資を実施する。福岡ソノリクとも同日、資本業務提携を締結している。

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